小松菜の育て方|虫対策、発芽、肥料などの栽培方法

小松菜の育て方

家庭菜園での小松菜の栽培方法を紹介します。

これを読めば、小松菜の種まき、発芽や肥料、

間引き、収穫、病害虫対策などがわかります。

現役農家の「てんぞ」が小松菜の育て方について解説します。

目次

小松菜の育て方・栽培方法|基本情報

小松菜は、江戸時代に東京の小松川で栽培されていた関東の地方野菜です。

炒め物や汁物の具としてよく食べられています。

小松菜はアブラナ科の野菜です。

アブラナ科の野菜は病害虫被害にあいやすいですが、甘くておいしいです。

小松菜は連作に強いです。

しかし、アブラナ科の野菜を栽培してた家庭菜園では、1年あけて植えた方がいいです。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|栽培時期

種まき時期:3月~12月

収穫時期:4月~2月

※栽培時期は地域、品種によって違いがあります。

小松菜は、耐暑性、耐寒性があるので、一年中栽培できます。

特に、秋まきの小松菜は、寒さにあたるとおいしくなります。

栽培期間が短いので、家庭菜園初心者の方でも育てやすいです。

季節にあった品種を選ぶと、育てやすいです。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|土作りの肥料

家庭菜園
家庭菜園

小松菜は、ph5.5~6.0の酸性の強い土壌で育ちます。

なので、石灰はあまりまかないようにしましょう。

種まきの2~3週間前に、石灰を50~100g/㎡施して、よく耕します。

小松菜は、肥料を好みます。

家庭菜園に肥料を多めにまいて育てましょう。

温かい時期なら、緩効性の有機肥料(油かすなど)を使うと、追肥いらずで楽です。

ただ、寒い時期は有機肥料の効きが悪いので、化成肥料を使った方がいいです。

種まきの1~2週間前に、牛ふん堆肥を2kg/㎡、

有機配合肥料を150~200g/㎡施して、よく耕します。

幅50cm、高さ10cmの畝(うね)を作ります。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|種まきで発芽するには

小松菜は発芽してから栽培期間が短いので、種は家庭菜園に直まきします。

2週間ずつ時期をずらして種をまくと、長く収穫できます。

畝にまき溝を作り、種を1cm間隔で条まきします。

条間は15cmほどあけましょう。

50cm幅の畝だったら、二条まきにできます。

種をまいたら、軽く覆土して土を手でよく押さえます。

発芽するまでは、土が乾燥しないように水やりをしましょう。

11~12月に種まきするなら、防寒対策をしましょう。

不織布や白の寒冷紗をべたがけすると発芽しやすいです。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|害虫対策、特に発芽後が大事

発芽後の生育初期は害虫被害にあいやすいので、家庭菜園に害虫対策をした方がいいです。

不織布や寒冷紗のべたがけ、防虫ネットのトンネルがけで害虫を防除できます。

害虫は被覆資材の下から入ってくるので、

被覆資材の端に土をかぶせて隙間ができないようにしましょう。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|間引き

株が混みあってきたら、間引きを行います。

株元を押さえて、根っこを抜いて間引きします。

本葉4~5枚になるころまでに、株間を5cmあけます。

残す株は、茎が太く、徒長しておらず、葉肉が厚く大きいものです。

家庭菜園で収穫した間引き菜は食べられます。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|追肥の肥料

生育が悪い場合は、間引き後に追肥で肥料をやります。

株元から5cm離れたところに、化成肥料を20~30g/㎡施しましょう。

小松菜は、追肥で肥料をしすぎると味が悪くなります。

特に、生育後期には窒素過剰にならないようにしましょう。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|収穫

草丈20~25cmのころに収穫します。

根っこを引き抜いて収穫しましょう。

大きい株から収穫すると、他の株の日当たりが良くなり、生育が良くなります。

小松菜は生育が早いので、収穫時期を逃さないようにしましょう。

冬に収穫する場合、寒害にあい枯れてしまうことがあります。

家庭菜園に植えている間は、不織布や白の寒冷紗で防寒しましょう。

小松菜は、春になると菜の花が咲きます。

菜の花が咲いた小松菜も食べられます。

家庭菜園での小松菜の育て方・栽培方法|病害虫

病気

加湿の時に発生するのが、白さび病、べと病です。

密植を避け、通気性をよくしましょう。

高温の時には、萎黄病になりやすいです。

萎黄病は感染するので、病気なった株はすぐに処分しましょう。

害虫

アオムシ、コナガ、ヨトウムシなどの芋虫がつきやすいです。

芋虫はすごい勢いで葉を食害するので、見つけたらすぐ捕殺しましょう。

他にも、キスジノミハムシ、ハモグリバエ、アブラムシなどの害虫がいます。

害虫が発生させないためには、発芽後すぐに防虫ネットなどで対策することが大事です。

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