ほうれん草の間引きがうまくいく仕方・タイミングを紹介

ほうれん草の間引きをしようとしても、タイミングや株間の広さをどうすればよいか難しいですよね。

ほうれん草をはじめて栽培した方が、間引きの仕方がわからずにそのままほったらかしにして、大きく育たないことが多いです。

そこでこの記事では、家庭菜園初心者の方でもできるように、間引きの仕方やタイミングを解説します。また、間引き菜の食べ方もあわせて紹介します。

この記事を読めば、「家庭菜園初心者の方でもうまくできるほうれん草の間引きのコツ」がわかります。

農家の「てんぞ」が解説します。

目次

ほうれん草の間引きは必要?間引きしないとどうなる?株間は何cmあける?

ほうれん草は株間が狭くても栽培できますが、間引きをして株間を広くするほうが、よく育ちます。

間引きをしないで株間が狭いと、葉が重なり合う状態になり、日が当たらずに生育がよくありません。

株間が狭いと、次のような悪い影響があります。

・株が小さくなる

・徒長しやすい

・病気が増える

・葉が薄くなる

・葉が黄色くなる

密植にすると、通気性が悪く、多湿になるため、べと病などの病気の原因になります。

ただ、冬の寒い時期に栽培する場合は、密植にすることで地温が上がり、寒さに耐えることができます。

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ほうれん草の株間は6cmあける|時期や品種によって株間を変えるとよい

ほうれん草の株間は、6cmくらいが適切です。

ただ、春や夏は株が大きくなるので、少し広めにして7~8cmあけるとよく育ちます。

また、大株に育てたい場合も、株間を広くするとよいです。

「ちぢみほうれん草」のような葉が拡がる品種を栽培するときは、株間を10~15cmくらいにして、間隔を開けて栽培しましょう。

ベビーリーフを育てる場合は、株間は2cmくらいがよいです。

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ほうれん草の間引きのタイミングは本葉2~3枚ころ|大きくなると間引きしづらくなる

本葉4枚ころまでに株間6cmに間引きするようにしましょう。

ほうれん草が本葉4枚になると、下に伸びた根から横の根(側根)が生えてきます。

このときに株間が狭いと、隣の株と側根が重なって、育ちが悪くなります。

ほうれん草の株が大きくなってからだと、間引きがしづらくなります。

本葉2~3枚のころが、間引きがしやすいタイミングです。

間引きはこのときに1回すれば十分です。

本葉2~3枚のときに株間6cmに間引きをして、その後は、混み合ったところだけ間引きをするようにしましょう。

ほうれん草の間引き方

間引きの仕方を紹介します。

間引きの仕方

  1. 株元を手で押さえて引き抜く
  2. 残した株に土寄せする

間引きをするときに他の株が一緒に抜けないように、株元を押さえながら引き抜いてください。

株の両側から人差し指と中指で株元の土を押さえながら引き抜くと、簡単に抜けます。

間引きのタイミングが遅れてしまい、ほうれん草が大きくなっていて抜きづらかったら、根元をハサミでカットしてください。

ハサミでカットすれば、残す株が傷つかないです。

間引きをした後は、残した株が倒れないように、土寄せしましょう。

家庭菜園の畑でもプランターでも、間引きの仕方は同じです。

ほうれん草の間引く株の特徴は生育の遅いもの、形の悪いもの

次のような特徴のあるほうれん草の株は、間引きのときに引き抜きましょう。

間引く株の特徴

・小さい株

・葉の形の悪い株

・徒長した株

・混み合った株

生育の遅い株や形の悪い株は、間引きましょう。

混み合っているところは、育ちのよい株を一つだけ残して、他の株は引き抜いてください。

ほうれん草は、間引きと一緒に追肥をする

葉が黄色いときや生育が悪いときは、間引きの後に追肥も一緒におこないましょう。

追肥には、即効性の化成肥料がよいです。

1㎡あたり20~30gを、条間にまいてください。

ほうれん草は栽培期間が短いので、生育が順調な場合には、追肥は必要ありません。

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ほうれん草の間引いた株の植え替え・移植は可能?

ほうれん草の間引きした株を植え替えるのは、難しいです。

ほうれん草は根が下まで深く伸びるので、植え替えると根が傷みます。

根が傷むと、生育不良になります。

ほうれん草の間引き菜は食べることができる?

ほうれん草の間引き菜は、食べられます。

やわらかいです。

おひたしや汁物、炒め物に向いています。

料理するときには、根っこを切りましょう。

注意してほしいのは、農薬を使ったときは、間引き菜を食べられない場合があります。

農薬の使い方をよく確認してください。

生でほうれん草の間引き菜を食べられる?

間引き菜を生で食べると、あくがあるため、少し苦いです。

20~30分水につけてあくを抜くと、食べやすくなります。

あくが少ない「サラダほうれん草」の間引き菜なら、生でも食べられます。

サラダにして食べると、おいしいです。

家庭菜園の有機栽培についてもっと知りたい、という方にはオンラインスクールもおすすめです。

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