さつまいものつる返しは不要?しないとどうなるかと必要な場合を解説

「さつまいものつる返しは本当に必要?」「しないと芋が大きくならない?」と迷っていませんか。

現在栽培されているさつまいもの品種では、つる返しは基本的に不要とされています。ただし、伸びたつるが土に触れて不定根を出している場合は、根付いたつるを持ち上げることがあります。

プランターやマルチ栽培など、つるが土へ根を張りにくい環境では、つる返しをする必要はほとんどありません。

この記事では、さつまいものつる返しが不要とされる理由、しないとどうなるのか、必要になる場合、つる返しの時期と方法を解説します。

目次

さつまいものつる返しは基本的に不要

現在の一般的な栽培品種では、つる返しを必ず行う必要はありません。

昔の品種では、伸びたつるの節から出た根にも芋ができることがあり、株元の芋への養分を分散させないためにつる返しが行われていました。

現在の栽培品種では、つるの節から伸びた根に芋が肥大しにくいため、必ずつる返しをする必要はないとされています。むしろ、必要のないつる返しで株を傷めることがあります。

ただし、つるが土に触れて根を張っている場合や、通路まで伸びて管理の邪魔になる場合は、必要に応じてつるを持ち上げて戻します。

さつまいものつる返しとは

さつまいもの「つる返し」とは、畝の外へ伸びて土に根付いたつるを持ち上げ、不定根を土から離す作業です。

昔から行われてきた栽培管理ですが、現在の品種では必ず必要な作業ではありません。

さつまいもの不定根とは

さつまいものつるは、節が土に触れると根を出すことがあります。この根を不定根と呼びます。

昔の品種では、つるの節から伸びた根に芋ができることがあり、株元の芋への養分の分散を防ぐためにつる返しが行われていました。

しかし、現在の栽培品種では、節から出た根に芋が肥大しにくいため、不定根が出たからといって必ずつる返しをする必要はありません。

つるが土へ強く根付いている場合は、必要に応じて持ち上げて土から離しましょう。

つるボケとつる返しは別に考える

つるボケとは、葉やつるばかりが旺盛に育ち、芋の肥大が悪くなる状態です。

主な原因の一つは、窒素肥料の与えすぎです。元肥や前作の肥料が十分に残っている場合は、無理に追肥する必要はありません。肥料が多すぎると、つるばかり茂ることがあります。

つるボケを防ぐために何度もつる返しをするのではなく、肥料を与えすぎないことが大切です。

つるが通路まで伸びている場合は、一時的に持ち上げることで除草や通路の管理がしやすくなります。

ただし、雑草を取るためだけに不必要なつる返しを何度も行う必要はありません。

つる返しが必要な場合はいつ行う?

つる返しを行う場合は、日数や季節で決めるのではなく、つるの状態を見て判断します。

つるが畝の外へ伸びただけなら、必ず返す必要はありません。

伸びたつるの節が土へ根を張っている場合は、つるを傷めないように持ち上げて、不定根を土から離します。

夏になるとつるが旺盛に伸びるため、除草や通路の確保をするときに、根付いていないか一緒に確かめるとよいでしょう。

さつまいものつる返しの方法

つる返しが必要な場合は、次の手順で行います。

1.土へ根付いているつるを探す
2.つるを途中からやさしく持ち上げる
3.不定根を土から離す
4.つるを畝やマルチの上へ戻す

強く引っ張ると、株元やつるを傷めることがあります。無理にひっくり返さず、土へ根付いた部分だけをゆっくり持ち上げましょう。

マルチ栽培では、つるが土に触れる場所が少ないため、不定根が発生しにくくなります。

一度つる返しをした後も、再び土へ根付くことがあります。定期的につる返しをするのではなく、畑の管理をするときに根付いていないか確かめ、必要な場合だけ行いましょう。

プランター栽培ではつる返しは基本的に不要

プランターから伸びたつるが、ベランダやコンクリートなど土のない場所へ伸びている場合は、基本的につる返しをする必要はありません。

ただし、プランターを土の上へ置き、外へ伸びたつるが地面に触れて根付いた場合は、必要に応じて根を土から離しましょう。

つる返しでさつまいものつるを切らない

つる返しをするときは、できるだけつるを切らないようにしましょう。

さつまいもは葉で光合成を行い、作られた養分を芋へ送って肥大します。つるが邪魔だからといって、大量に切るのは避けてください。

通路やほかの野菜の邪魔になる場合は、切る前につるの向きを変えたり、畝の上へ移動させたりして対応しましょう。

つる返し不要の品種はある?

「つる返し不要品種」という特定の品種群があると考えるより、現在栽培されている一般的な品種では、つる返しそのものが基本的に不要と考える方が分かりやすいでしょう。

サカタのタネでは、現在の栽培品種は節から伸びた根が肥大しないため、つる返しは必要ないとしています。また、日本いも類研究会も、現在の品種ではつるに芋がつくことが少なく、つる返しは必要ないと説明しています。

そのため、「紅はるかなら不要」「シルクスイートなら必要」のように品種名だけで判断せず、つるが土へ根付いているか、どのような環境で栽培しているかを見て判断しましょう。

つる返しをしなくてよい栽培方法

マルチ栽培では、つるが土に直接触れる場所が少なく、不定根が土へ張りにくくなります。そのため、つる返しをする機会は少なくなります。

プランターをベランダやコンクリートの上へ置いている場合も、外へ伸びたつるが土へ根付かないため、基本的につる返しは必要ありません。

また、窒素肥料を多く与えすぎると、つるばかり旺盛に茂ることがあります。元肥が十分な場合は、必要以上に追肥しないことも大切です。

さつまいものつる返しをしないとどうなる?

現在の一般的な品種では、つる返しをしなかったからといって、必ず芋が大きくならなくなるわけではありません。つる返しをせず、そのまま栽培できる場合もあります。

ただし、伸びたつるが土へ根を張ると、畑の管理がしにくくなる場合があります。また、栽培条件によっては株元の芋の肥大に影響する可能性があるため、つるが強く根付いている場合は持ち上げておくと安心です。

つる返しをするかどうかは、次のように判断しましょう。

・つるが伸びているだけ → 基本的に不要
・つるが土へ根付いている → 必要に応じて行う
・マルチの上へ伸びている → 基本的に不要
・ベランダやコンクリートへ伸びている → 不要
・通路やほかの野菜の邪魔になっている → 向きを変える

さつまいものつる返しについてよくある質問

さつまいものつる返しは必要ですか?

現在栽培されている一般的な品種では、基本的に必要ないとされています。ただし、つるが土へ根を張った場合は、必要に応じて持ち上げて不定根を土から離しましょう。

さつまいものつる返しをしないとどうなりますか?

つる返しをしなくても問題なく育つ場合があります。ただし、つるが土へ強く根付いた場合は、畑の管理がしにくくなったり、栽培条件によって株元の芋の肥大へ影響したりすることがあります。

つる返しが不要な品種はありますか?

特定の品種だけが不要というより、現在の一般的な栽培品種ではつる返しそのものが基本的に不要とされています。品種名だけでなく、つるが土へ根付いているかを見て判断しましょう。

紅はるかはつる返しが必要ですか?

品種名だけでつる返しの必要性を決める必要はありません。つるが土へ根付いていなければ、そのまま育ててもよいでしょう。根付いている場合は、必要に応じて持ち上げます。

マルチ栽培でもつる返しは必要ですか?

マルチの上をつるが伸びているだけなら、基本的につる返しは必要ありません。マルチの外へ伸びたつるが土へ根付いている場合だけ、必要に応じて持ち上げます。

プランターでもつる返しは必要ですか?

ベランダやコンクリートなど、プランターの外へ伸びたつるが土へ触れない環境では、基本的につる返しは不要です。

つる返しをするときにつるを切っても大丈夫ですか?

つるはできるだけ切らないようにします。強く引っ張らず、土へ根付いている部分をゆっくり持ち上げてください。

まとめ

現在栽培されている一般的なさつまいもの品種では、つる返しは基本的に不要とされています。

つるが畝の外へ伸びているだけなら、そのまま育てても問題ありません。つるの節が土へ根付いている場合は、必要に応じて持ち上げ、不定根を土から離しましょう。

マルチ栽培や、ベランダなどでのプランター栽培では、つるが土へ触れにくいため、つる返しをする必要はほとんどありません。

つる返しを何度も行うより、窒素肥料を与えすぎないことや、つるの状態を見ながら必要な場合だけ手を入れることが大切です。

さつまいもの植え付けから収穫までの育て方を確かめたい方は、「さつまいもの育て方のまとめ」もあわせてご覧ください。

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