収穫した白菜を長持ちさせる方法が分からない、冷蔵庫に入らない大きな白菜はどう保存すればいいの? そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、白菜は冬の間なら畑に植えたまま保存でき、収穫後も常温で3週間から1カ月は保存できる野菜です。畑で保存すると寒さに当たって甘みが増し、常温保存なら冷蔵庫のスペースを節約できます。でも、適切な方法を知らないと、霜で傷んだり、湿気でカビが生えたりしてしまいます。
この記事では、農家の視点から畑と常温での白菜の保存方法を詳しく解説します。畑では霜が降りる前に外葉で株全体を包んでひもで縛る方法、この方法で1〜2月まで保存でき寒さで白菜が甘くなること、収穫後は新聞紙に包んで立てたまま冷暗所で保存する方法、保存適温は0〜5℃で3週間〜1カ月持つこと、新聞紙がない場合のキッチンペーパーでの代用法、外葉を一枚ずつはがして使うと長持ちする理由まで、実践的な情報をまとめました。
農家ならではの保存方法を身につけて、白菜を長く美味しく楽しみましょう。
畑での白菜の保存方法|農家が解説
白菜は、冬の間畑で植えたまま保存することができます。
畑での保存方法について、紹介します。
畑での白菜の保存方法|外葉で包んで、株の上部をひもで縛る

霜が降りる前に外葉を株全体に被せます。
そして、株の上の方を麻ひもでぐるぐる巻きにして縛ってください。
結球した白菜は寒さに弱く、霜で傷みやすいです。
外葉で白菜を包むことで保温して、霜や寒さを防ぎます。
また、外葉をひもで縛ることにより、白菜の形がよくなります。
白菜をひもで縛る時期は、11月~12月頃です。
収穫時期の頃です。
手で白菜の頭を押してみて硬くなっていたら結球しているので、ひもで縛って大丈夫です。
この保存方法で、1月~2月まで保存できます。
冬の間畑に置いておくことで、寒さに当たり、白菜が甘くなります。
他に関連するおすすめ情報などもまとめた「白菜の家庭菜園のまとめ」も併せて参考にしてみてください。

白菜を常温で保存する方法|農家が解説
収穫後の白菜は、冬なら常温で保存可能です。
白菜を常温保存する場合は、丸ごと保存します。
切ると、傷みやすくなります。
切った白菜は、冷蔵や冷凍保存がよいです。
白菜の収穫時期は11~12月頃|霜が降りる前におこなう
白菜の収穫は、霜が降りる前におこないます。
霜が降りると、傷みやすくなるためです。
白菜の収穫時期は、11月~12月頃になります。
収穫後の白菜を常温で保存する方法|丸ごと新聞紙で包む
晴れが続いた日に白菜を収穫します。
外葉をはがして、通気性のよい日陰で1週間立てて干します。
一つ一つ新聞紙に包み、冷暗所で立てたまま保存しましょう。
白菜は、日陰の涼しい場所で保存します。
日の当たらない廊下や、床下収納、土間などが適しています。
白菜の保存に適した気温は、0~5℃です。
10℃以下までなら常温保存できるので、冬や涼しい時期なら大丈夫です。
ただ、0℃以下になると寒すぎて傷んでしまうので、冷蔵庫に入れてください。
また、暖房が当たる場所だと気温が上がってしまい、保存に適さなくなるので気をつけてください。
白菜を立てて保存することで、畑で育っていた環境を再現して、保存しやすくなります。
保存期間は、3週間~1カ月くらいです。
白菜が変色した場合は、変色した部分を取り除いてください。
腐ってきた場合は、早めに処分しましょう。
カットして使わずに、外葉を一枚ずつはがして使うことで、白菜が長持ちします。

収穫した白菜を新聞紙に包んで常温保存すると、保温、保湿になる
新聞紙に包むことで、新聞紙が温度や湿度の管理をしてくれます。
新聞紙が湿ってきたら、新しいものと交換してください。
もし白菜が大きくて新聞紙1枚では足りない場合は、新聞紙を2枚重ねて使うとよいです。
収穫後の白菜の常温保存|新聞紙がない場合は、キッチンペーパーを使う
新聞紙がない場合は、キッチンペーパーで代用できます。
ビニール袋には入れないようにしてください。
ビニール袋は通気性が悪く、白菜が湿気で傷みやすいです。

農家の白菜の保存|まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
畑や常温での白菜の保存について、紹介しました。
白菜の保存のポイント
・畑では外葉をかぶせて、上部をひもで縛って保存する
・新聞紙に包んで、立てたまま風通しのよい冷暗所で保存する
・新聞紙がない場合は、キッチンペーパーを使う
白菜はうまく保存できれば、長持ちします。
ぜひ、がんばってみてください。
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