小松菜のプランターでの育て方について、紹介します。
プランターの選び方や、種まきから収穫までの育て方のコツがわかれば、簡単においしい小松菜をつくれます。
小松菜は栽培期間が短く、手間もかからないので、家庭菜園初心者におすすめのプランター野菜です。
現役農家の「てんぞ」が解説します。
小松菜のプランター栽培
プランターの選び方、栽培時期について解説します。
プランターの選び方|深さは浅くてもいい
小松菜を育てるプランターは、基本的には、どの形でも栽培できます。
おすすめは、横長型の長方形のプランターです。
大きさも好みでいいですが、横幅60cm、深さ10cmくらいがちょうどいいです。
丸いプランターのような底の深いものでも小松菜の生育に違いはありません。
ただ、底が深いと、その分、培養土の量が増えて、コストがかかります。
材質も、特にこだわりがなければ、安価なプラスチックのプランターで育てられます。
小松菜のプランターでの栽培時期|冬でも保温すれば栽培できる
小松菜は、周年で栽培できます。
旬は、秋栽培です。
9月ころにまいて、11月ころの少し寒くなったころに収穫すると、小松菜に甘みがあっておいしいです。
冬でも、室内やビニールで保温すれば、育てられます。
ただ、寒い時期に種まきすると、花芽分化(とう立ち)する可能性があるので、栽培が少し難しくなります。
栽培期間は短く、1か月くらいで収穫できます。
小松菜の栽培|プランターでの手順
小松菜をプランター栽培する具体的な手順を紹介します。
小松菜の育て方では、まずプランターの土作りから
小松菜の育て方の手順のはじめに、プランターでの土作り、種まきまでの準備を紹介します。
まず、プランターの底に、鉢底石を底が見えなくなるまで敷きます。
底に敷く石は、軽石(大粒)などでいいです。
鉢底石を敷くことで、プランターの水はけ、通気性がよくなります。
鉢底石がプランターの底に水がたまるのを防ぎ、腐敗、根腐れを起こさなくなります。
それから、プランターに培養土を入れます。
培養土は市販のものでいいです。
元肥が入っているのが、おすすめです。
土は、プランターの縁から2cmくらい下まで入れます。
満杯まで入れると、水やりのときに、水が上からあふれてしまいます。
プランターは、日当たり、風通しのいい場所に置くのがいいです。
室内や半日陰でも育てられます。
小松菜の種まきのやり方|プランター栽培ならすじまきがいい
育て方の手順で、土作りをしたら、次は種まきです。
小松菜の種は、すじまきでまきます。
土にまき溝をつくって、1cm間隔でまいてください。
条間は、10cm~20cmくらいがいいです。
大きく育てたいなら、条間を広く取りましょう。
種まき後に、土を薄くかぶせて、手で軽く鎮圧してください。
小松菜の種が発芽するまでは、土が乾燥しないように、毎日水やりをしてください。
水やりのときに種が水に流されないように、じょうろにハス口(水がシャワー状になるもの)をつけて、優しくやるといいです。
小松菜をプランターで育てるなら、防虫ネットをはると害虫予防になる
小松菜はアブラナ科の野菜で、害虫被害にあいやすいです。
害虫予防のためには、プランターに防虫ネットをかけておくといいです。
小松菜のプランター栽培での間引きのやり方
小松菜の間引きは、本葉が出始めたころからやります。
本葉が4~5枚になるまでに、株間5cmくらいに間引きましょう。
大株に育てたいなら、株間をもう少し広くとってもいいです。
間引き菜も食べられます。
育て方のポイント
最初に生えてくる葉(ハートの形に少し似ている葉)は、子葉です。
子葉が双葉生えた後に生えてくるのが、本葉です。
間違えないようにしてください。
小松菜の育て方|プランター栽培なら、追肥は化成、液肥がいい
培養土に肥料が入っているなら、追肥はしなくても大丈夫です。
ただ、小松菜の生育が悪い、葉が全体的に黄色いなどの状態なら、追肥をしてください。
追肥には、化成肥料(粒状)か、液肥が使いやすいです。
追肥は少量だけやります。
特に、生育後期の追肥には注意で、窒素が多いと、味が悪くなります。
小松菜の育て方|プランターに水やりするのは土が乾いたら
土が乾いていたら、水やりをしてください。
水やりは、プランターの底から水があふれるまで、しっかりとやってください。
夏など乾きやすい季節は、こまめに土の状態を確認しましょう。
小松菜のプランター栽培での収穫のやり方
小松菜の株が20~25cmになったら収穫時期です。
収穫は、株元を押さえて根っこから引き抜くか、ハサミで根元を切っておこないます。
家庭菜園の有機栽培についてもっと知りたい、という方にはオンラインスクールもおすすめです。
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