「さつまいもの土作りにも石灰をまく?」「苦土石灰はどのくらい必要?」と迷っていませんか。
さつまいもは酸性土壌への適応力が比較的高く、他の野菜と同じ感覚で石灰を多く入れる必要はありません。土壌pHが高くなると、立枯病の発生が助長されることもあるため、石灰の入れすぎには注意が必要です。
石灰を使うかどうかは、まず土壌pHを確認して判断しましょう。
この記事では、さつまいもの土作りに石灰が必要な場合、苦土石灰や有機石灰の使い方、量の考え方、まくタイミング、石灰を入れすぎた場合の注意点を解説します。
さつまいもの土作りに石灰は必ずしも必要ではない
さつまいもを栽培するとき、毎回必ず石灰をまく必要はありません。
石灰は酸性に傾いた土壌のpHを上げるために使いますが、さつまいもでは土壌pHを必要以上に高くしないことが重要です。
茨城県では、サツマイモ立枯病は土壌pHが高いと発生しやすいため、石灰の多施用を控えるよう案内しています。
まず土壌酸度を測り、強い酸性でなければ石灰を追加しない方法もあります。
さつまいもの土作りで石灰をまく意味と目的
石灰をまく主な目的は、
・酸性に傾いた土壌のpHを調整する
・カルシウムを補給する
ことです。
苦土石灰にはカルシウムとマグネシウムが含まれ、酸性土壌のpH調整に利用されます。
ただし、石灰は多く入れればよいわけではありません。土壌pHを確認し、必要な場合だけ施用しましょう。
さつまいもは石灰を入れすぎないことが重要
さつまいもは酸性土壌への適応力が比較的高いため、石灰を多く必要とする野菜ではありません。
特に注意したいのが、石灰を入れすぎて土壌pHを高くしすぎることです。
茨城県では、サツマイモ立枯病は土壌pHが高い条件で発生しやすく、石灰の多施用を控えるよう案内しています。
そのため、「さつまいもだから石灰をまく」と決めるのではなく、土壌pHを測ってから必要性を判断しましょう。
さつまいもの石灰のまき方|量はどれくらい?
さつまいもに石灰を使う量は、現在の土壌pH、土質、使用する石灰資材によって変わります。
そのため、一律に「1㎡あたり○g」と決めるより、土壌酸度を測り、使用する石灰資材の表示量を確認して調整する方が安全です。
すでに適度な弱酸性の土であれば、石灰を追加しない場合もあります。
与える量は土の酸度によって異なりますが、強い酸性土壌でない限り、それほど多く施す必要はありません。
石灰をまく前に土壌pHを確認する
さつまいもの土作りでは、石灰をまく前に土壌酸度を確認すると失敗を減らせます。
市販の土壌酸度計やpH試験液などを使って確認し、すでに酸度矯正が必要ない土であれば、石灰を追加する必要はありません。
特に前作で石灰を多く使っている畑では、さらに石灰を追加するとpHが上がりすぎる可能性があります。
石灰は「毎年必ずまく資材」ではなく、土の状態に合わせて使いましょう。
さつまいもに石灰をまくタイミング
苦土石灰などを使用する場合は、植え付け直前ではなく、土作りの段階で施します。
石灰をまいたら土全体へ均一に混ぜ、使用する製品に書かれた期間を空けてから植え付けましょう。
一般的な土作りでは、苦土石灰などは作付けの2週間ほど前に施す方法があります。
肥料との施用間隔についても、使用する石灰資材や肥料の表示を確認してください。
さつまいもに石灰をまきすぎた場合
石灰をまきすぎた場合は、それ以上石灰を追加せず、まず土壌pHを測って状態を確認してください。
pHが高くなっている場合は、すぐに別の資材を大量に入れて調整しようとせず、土壌pHを確認しながら対応します。必要に応じて、土の入れ替えや専門機関への相談も検討しましょう。
サツマイモでは土壌pHが高いと立枯病が発生しやすくなるため、石灰の追加施用は避けましょう。
さつまいもに与える石灰の種類
石灰資材には、苦土石灰、有機石灰、消石灰などがあります。
さつまいもでは、土壌pHを確認し、必要な場合だけ適した資材を使いましょう。
さつまいもに苦土石灰を使う場合
苦土石灰は、カルシウムとマグネシウムを含む石灰資材です。土壌pHを上げながら、カルシウムとマグネシウムを補給できます。
さつまいもに使う場合も、土壌pHを測って酸度矯正が必要なときだけ使用しましょう。
使用量と施用時期は、製品の表示に従ってください。
さつまいもに有機石灰を使う場合
有機石灰には、カキ殻や貝化石などを原料とした資材があります。
石灰資材によって酸度矯正力や成分量が異なるため、「有機石灰なら多く使っても大丈夫」と考えないようにしてください。
さつまいもに使用する場合も、土壌pHと製品の表示量を確認して施します。
さつまいもに消石灰は必要?
消石灰は酸度矯正力が強いため、石灰を多く必要としないさつまいもの家庭菜園では、無理に使用する必要はありません。
使用する場合は、土壌pHを確認し、製品の表示量を守ってください。
取り扱うときは、手袋や保護メガネなどを使用しましょう。
さつまいもの土作りで石灰以外に注意すること
さつまいもは、日当たりと水はけのよい場所で育てます。農林水産省でも、やせ気味で水はけのよい土を栽培場所として紹介しています。
土作りでは、
・水はけをよくする
・窒素肥料を多くしすぎない
・土を深く耕しておく
・石灰を必要以上に入れない
ことを意識しましょう。
肥料分が多すぎると、つるや葉ばかりが茂る「つるぼけ」につながることがあります。
さつまいもの石灰についてよくある質問
さつまいもの土作りに石灰は必要ですか?
必ず必要ではありません。土壌pHを確認し、酸度矯正が必要な場合だけ石灰を使います。土壌pHが高くなると立枯病の発生が助長されるため、多施用は避けてください。
さつまいもに苦土石灰をまいても大丈夫ですか?
使用できますが、土壌pHを確認して必要な場合だけ施します。苦土石灰にはカルシウムとマグネシウムが含まれています。
さつまいもに石灰をどのくらいまきますか?
必要量は土壌pH、土質、石灰資材によって異なります。一律の量で決めず、土壌酸度を測り、使用する製品の表示量に従って調整してください。
さつまいもに石灰を入れすぎるとどうなりますか?
土壌pHが高くなりすぎる可能性があります。サツマイモ立枯病は高いpH条件で発生しやすいため、石灰の多施用は避けましょう。
苦土石灰はいつまきますか?
土作りの段階で施します。一般的には作付けの2週間ほど前に施す方法がありますが、製品の表示を優先してください。
有機石灰なら多めに使っても大丈夫ですか?
多く使ってよいとは限りません。有機石灰でも土壌pHへ影響するため、土壌酸度と製品の表示量を確認して使いましょう。
さつまいもは酸性土壌でも育ちますか?
さつまいもは酸性土壌への適応力が比較的高い野菜です。必要以上に石灰を入れて土壌pHを上げないことが重要です。
まとめ
さつまいもの土作りでは、石灰を毎回必ずまく必要はありません。
まず土壌pHを確認し、酸度矯正が必要な場合だけ苦土石灰などを使用しましょう。
特にサツマイモでは、土壌pHが高いと立枯病が発生しやすくなるため、石灰の多施用は避けることが重要です。
石灰の必要量は土壌pHや土質、製品によって異なります。一律に量を決めず、土壌酸度を測り、製品の表示を確認して調整してください。
さつまいもの土作りでは、石灰だけでなく、水はけのよい土と肥料を多くしすぎないことも大切です。農林水産省でも、水はけがよく、やせ気味の場所を栽培場所として紹介しています。
