ほうれん草の害虫の種類と虫除け対策|黒い虫はアブラムシ?

育て方
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家庭菜園でのほうれん草の害虫について、紹介します。

 

ほうれん草栽培では、害虫について悩んでいる方が多いです。

「気づいたら虫食いの跡ができている」

「虫がついているけど、何の虫か分からない」

「どうやって予防、対処すればいいの?」

 

ほうれん草はどちらかというと害虫に強い野菜ですが、油断していると、あっという間に虫によって生育不良になってしまいます。

 

この記事では、家庭菜園初心者の方でもわかるように、ほうれん草につく害虫の種類や特徴、対策をお教えします。

また、収穫したほうれん草に虫がついていた場合の洗い方も紹介します。

 

この記事を読むことで、ほうれん草に害虫がつかなくなる方法や対処方法がわかり、元気なほうれん草を収穫することができます。

 

農家の「てんぞ」が解説します。

 

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ほうれん草につく害虫の種類と対策

 

ほうれん草につく害虫の種類と対策について、紹介します。

 

ほうれん草につきやすい害虫の種類は、以下のものです。

・アブラムシ

・ヨトウムシ

・シロオビノメイガ

・ネキリムシ

・アザミウマ

・ハダニ

 

この中でも、「アブラムシ」、「ヨトウムシ」、「シロオビノメイガ」が特に気をつけたい害虫になります。

 

ほうれん草の害虫対策には、防虫ネットが有効です。

防虫ネットをかけることで、虫の侵入を防ぎ、産卵をさせなくすることができます。

害虫は葉の裏や土の中に潜んでいるので、こまめに確認して、発見したら取り除くようにしましょう。

 

ほうれん草の害虫の種類|アブラムシ

特徴

アブラムシは、大きさが2mmくらいです。

緑色、赤色、黒色などの種類があります。

ほうれん草によくついている黒い虫は、アブラムシです。

 

春から秋にかけて発生します。

特に、春と秋に多いですね。

冬にはあまり発生しません。

 

繁殖力が強く、一度にたくさん増えます。

 

被害

アブラムシは、ほうれん草の葉の汁を吸います。

葉の汁を吸われると、養分を奪われてしまい、育ちが悪くなります。

また、アブラムシはウイルス病(モザイク病)の感染源になるので、気をつけてください。

 

対策

目の細かい防虫ネットをかけることで、アブラムシの虫除けになります。

アブラムシは光の反射に弱いので、銀線入りの防虫ネットが特に有効ですよ。

シルバーマルチも、アブラムシ除けになります。

 

テントウムシはアブラムシを捕食するので、テントウムシを見つけたら、そっとしておきましょう。

 

牛乳スプレーを使うと、アブラムシを防除できます。

牛乳スプレーとは、牛乳をスプレー容器に入れたものです。

牛乳スプレーでほうれん草の葉に牛乳を吹きかけて、一日置いておくと、アブラムシが窒息死しますよ。

水やりで牛乳を洗い流せば、きれいになります。

 

農薬

アブラムシに有効な農薬は、「オルトラン粒剤」、「ベニカマイルドスプレー」、「粘着くん」などです。

 

ほうれん草の害虫の種類|ヨトウムシ

特徴

ヨトウムシは、蛾の幼虫です。

ヨトウムシの大きさは、成長した幼虫になると4cmくらいになります。

若い幼虫は緑色をしていて、成長した幼虫は緑色、黒色をしています。

発生時期は、春から秋です。

 

「夜盗虫」という名の通り、夜に活動します。

昼は、土の中にいることが多いですね。

蛾の成虫が、ほうれん草の葉の裏に白い卵を産んで繁殖します。

 

被害

ヨトウムシは、ほうれん草の葉を食べます。

ひどい場合は、葉脈を残してすべて食べられてしまうので、気をつけてください。

 

ヨトウムシは夜間に葉を食べるので、夜に葉が食害されていたら、ヨトウムシによるものの可能性があります。

 

ほうれん草栽培ではヨトウムシの被害が多いので、気をつけたい害虫です。

 

対策

防虫ネットをかけることで、成虫の蛾の飛来を防いで、卵を産めなくできます。

成虫は卵をほうれん草の葉の裏に産むので、葉の裏をこまめに確認して、白い卵があった場合は取り除きましょう。

 

昼間に土を掘り返すと、土の中からヨトウムシが出てきます。

ヨトウムシが出てきたら、捕殺してください。

 

ヨトウムシは夜に活動するので、夜に見回りに行くと、発見できることがあります。

 

その他のヨトウムシ対策

他にも、ヨトウムシ対策には以下の方法があります。

・米ぬか

・草木灰

 

米ぬか

ヨトウムシは米ぬかに寄ってくるので、米ぬかを容器に入れて畑に置いておくと、ヨトウムシをおびき出すことができます。

米ぬかを容器にたっぷりと入れて、容器の上の部分だけ土から出るように土の中に埋めます。

そのままにしていると、米ぬかの容器にヨトウムシが集まってくるので、捕まえてください。

米ぬかに殺虫剤を混ぜると、殺虫効果が期待できます。

 

草木灰

草木灰には、ヨトウムシを避ける作用があります。

ほうれん草の葉に草木灰をまくと、卵を産むのを防げますよ。

土に草木灰をまくと、ヨトウムシがその付近に近寄らなくなるので効果的です。

 

農薬

ヨトウムシには、「オルトラン粒剤」が有効です。

誘引殺虫剤の「サンケイデナポン5%ベイト」をまいておくと、夜に出てきたヨトウムシを誘引して防除することができます。

 

ほうれん草の害虫の種類|シロオビノメイガ

特徴

シロオビノメイガは、蛾です。

幼虫の大きさは、2cmくらいになります。

色は、淡い緑色をしていますね。

春から秋が発生時期です。

特に、9~10月に増えるので気をつけてください。

 

被害

シロオビノメイガは、表皮を残して葉を食べます。

食べた部分は表皮だけ残り、白く見えるのが特徴ですね。

白い部分はそのうちに破れて、穴があきます。

 

対策

防虫ネットをかけると、成虫の蛾の飛来を防いで、産卵を減らすことができます。

シロオビノメイガはアカザ科、ヒユ科の雑草に住みつくので、雑草を処理しておくと防除になります。

 

農薬

シロオビノメイガには、「スピノエース顆粒水和剤」、「カスケード乳剤」が有効です。

 

ほうれん草の害虫の種類|ネキリムシ

特徴

ネキリムシは、蛾の幼虫です。

ネキリムシは、大きさが4cmくらいになりますね。

白色、暗褐色をしています。

春から秋にかけてが、発生時期です。

 

夜行性で、昼は土の中にいます。

 

被害

ほうれん草の株元の茎や葉を食べられて、ひどいと枯れてしまいます。

生育初期の小さな株が、被害にあいやすいので気をつけてください。

夜行性なので、夜間に食害します。

 

対策

防虫ネットを使うことで、成虫の蛾の飛来を防いで、卵を産みつけられなくなります。

昼に土の中を掘り返すと、ネキリムシが出てくるので、捕まえてください。

株の付近、地面の浅いところにいます。

 

ネキリムシは雑草に卵を産むので、雑草を処理しておくことで、繁殖を防ぐことができます。

 

農薬

誘引殺虫剤の「ネキリベイト」、「サンケイデナポン5%ベイト」が有効です。

ほうれん草の株元にまいておくと、ネキリムシを除去できます。

 

ほうれん草の害虫の種類|アザミウマ

特徴

アザミウマの大きさは、1mmくらいです。とても小さい害虫になります。

成虫の色は、褐色、黄色です。

発生時期は、春から秋になります。

特に、夏に大量発生します。

 

被害

アザミウマは、ほうれん草の葉から汁を吸って、株に被害を与えます。

被害を受けた株は、葉が縮れることがあります。

被害を受けても株がダメになることはあまりないので、ほっといても収穫できますよ。

ただ、アザミウマはウイルス病の伝染減になるので、気をつけてください。

 

対策

防虫ネットをかけることで、アザミウマの虫除けになります。

 

農薬

アザミウマに有効な農薬は、「スピノエース顆粒水和剤」です。

 

ほうれん草の害虫の種類|ハダニ

特徴

ハダニの大きさは、0.5mmくらいです。

黄緑色、赤色などをしています。

気温が高く、乾燥している時期に発生しやすいですね。

特に多いのは、7~9月になります。

 

ハダニは、葉裏にいることが多いです。

 

被害

ハダニは、葉の汁を吸います。

被害を受けた株は葉が縮れて、ひどいと枯れてしまうので、気をつけてください。

ハダニに吸われた株は、白い斑点ができるのが特徴です。

 

対策

ハダニは水が弱点なので、葉の裏に水をまくことで防除できます。

数が少ない場合は、粘着テープでくっつけて取り除く方法があります。

 

農薬

ハダニに有効な農薬は、「ベニカマイルドスプレー」です。

 

 

虫のついたほうれん草は食べられる?効果的な洗い方を紹介

虫の卵がついたほうれん草は食べられる?取り除けば大丈夫

ほうれん草の葉の裏に白い粒粒の卵のかたまりがついていることがよくありますが、食べるのには問題ありません。

洗って卵を取り除いて、食べてください。

もし卵が残っていても、体に悪いわけではないので安心してください。

 

白い粒粒の卵は、ヨトウムシです。

夜に、葉の裏に卵を産みつけます。

 

葉に白い粒がまばらについているのは、シュウ酸

葉に白い粒がまばらについていることがあります。

これは卵ではなく、シュウ酸です。

シュウ酸はほうれん草に元々含まれる成分なので、特に問題ありません。

 

虫食いのほうれん草は食べられる?

ほうれん草の葉に虫食いの部分があっても、食べられます。

気になるようでしたら、虫食いのところだけ取り除いてください。

 

虫のついたほうれん草の洗い方

もし虫がついていた場合は、洗って虫を落としてから食べるとよいです。

虫の洗い方には、以下のものがあります。

・流水で洗い流す

・お湯につける

・茹でる

 

流水で洗い流す

流水で洗い流すと、虫がよく取れます。

一株ずつ、流水で洗ってください。

振りながら洗うと、虫が落ちやすいです。

根元に虫がたまるので、茎を開いて洗うようにしましょう。

 

お湯につける

手で触れられるくらいの熱さのお湯にほうれん草をつけておくと、虫が取れて浮いてきます。

50℃くらいのお湯を容器に入れて、ほうれん草を20~30分つけておきます。

その後、流水(お湯)で一株ずつ洗い流してください。

この方法だと、大量のほうれん草を一度に洗えるので便利です。

 

茹でる

ほうれん草を茹でると、虫が浮いてきます。

そのまま、虫を取り除けば食べられます。

 

 

ほうれん草の害虫|まとめ

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

ほうれん草の害虫について、紹介しました。

 

ほうれん草の害虫のポイントは、以下のものです。

・アブラムシ、ヨトウムシ、シロオビノメイガなどの害虫がつきやすい

・防虫ネットで防除できる

・害虫は葉の裏や土の中にいることが多い

・病気の感染源になる可能性があるので、気をつける

 

害虫をうまく防除することで、おいしい立派なほうれん草が栽培できます。

ぜひ、がんばってみてください。

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