家庭菜園でのさつまいもの収穫の失敗の原因と対策について、紹介します。
収穫量が少ない、芋が小さい、折れたり傷つけたりしてしまった、虫食いにあった、などの収穫の失敗についてまとめています。
農家の「てんぞ」が解説します。
さつまいもの収穫に失敗する原因と対策
さつまいもの収穫に失敗する原因と対策|収穫時期を間違える
さつまいもの収穫時期を間違えると、収穫に失敗することがあります。
収穫する時期は早すぎても、遅すぎてもよくないです。
早すぎると芋が小さく、細くなります。味も甘くないです。
遅いと、形が悪くなります。また、食味が悪く、甘みも少ないです。
さつまいもの収穫の適期は、10~11月です。
植え付けから120~150日での収穫になります。
葉が黄色く枯れてきた頃が、収穫の目安です。
霜が降りた後や、雨の後に収穫すると、さつまいもが腐りやすくなります。
収穫は、晴れが続いた日におこなうのがよいです。
収穫した後に、すぐ食べるとおいしくないです。
1週間~1カ月ほど貯蔵すると、甘くなります。
さつまいもの収穫に失敗する原因と対策|サイズが小さく、収穫量が少ない
収穫が早いと、芋が小さく、収穫量は少ないです。
まだ成長しきっていないからです。
もし収穫時期を守っていても芋が小さいとしたら、他に原因がある可能性があります。
芋が小さくなる原因は、以下のものです。
・植え付けが遅い
・肥料が多く、つるボケした
・日当たりがよくない
・葉の生育不良
他にも、害虫に葉や茎を食べられたり、土が固かったり柔らかかったりすると、さつまいもの収穫量が少なくなります。
芋の数は少ないが、サイズは大きい場合
土に植えた節の数が少ない場合は、さつまいもの数は少ないですが、サイズは大きくなります。
苗を斜めに植えたり、垂直に植えたりするとそうなることがあります。
芋の数は多いが、サイズが小さい場合
逆に、土に植えた節の数が多いと、さつまいもの量は増えますが、サイズは小さくなります。
苗を土に水平に植えると、できる芋の数が増える分、一つ一つの芋のサイズは小さくなる可能性があります。
さつまいもの収穫に失敗する原因と対策|折れたり傷つけたりしてしまった
さつまいもを収穫するときに、折れたり、傷がついたりしてしまうことがあります。
少しくらいの傷がつくのはしょうがないかもしれませんが、なるべく傷つけずに収穫できるとよいです。
さつまいもを傷つけないためには、株元を掘るのではなく、周りから掘るようにしましょう。
周りから掘って、土を柔らかくします。
土が固いとさつまいもを力んで引っ張り上げて傷つけてしまうことがあります。
また、いきなり深く掘らずに、最初は浅めに掘るとよいです。
もし傷をつけてしまったら、乾燥させてください。
少しくらいの傷なら、乾燥させれば長く保存できます。
ただ、折れてしまったり、傷が多かったりする芋は腐りやすいので、早めに食べるようにしましょう。
収穫した後に水で洗うと、傷をつけてしまうので、水洗いはしないようにしましょう。
さつまいもの収穫に失敗する原因と対策|虫食いがある
収穫したさつまいもが虫に食われている場合があります。
基本的には、虫食いがあっても食べられます。
ただ、虫食いがあまりにひどく、大部分が黒く変色しているようなさつまいもは、食べないほうがよいかもしれません。
虫食いのあるさつまいもは、菌が入って腐りやすいので、早めに食べるようにしましょう。
さつまいもの虫食いは、コガネムシなどによるものです。
肥料が多かったり、堆肥が未熟だったりすると、害虫の被害が多くなります。
さつまいもの収穫に失敗する原因と対策|まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
さつまいもの収穫の失敗について、紹介しました。
収穫に失敗しないための対策は、以下のものです。
・収穫時期を守る
・株元の周りから浅めに掘っていく
・水洗いしないで、乾燥させる
収穫に失敗しなければ、おいしいさつまいもが食べられます。
ぜひ、がんばってみてください。
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