さつまいもの植え付け|植え方は?枯れるのはどうして?

さつまいもの植え付けで、このような疑問を持つ方もいるかと思います。

「さつまいもはどのように植え付ければよいか?」

「株間はどれくらいあける?」

「植え付けた後に枯れてしまった」

今回の記事は、さつまいもの植え付けの仕方やポイント、株間や枯れる原因と対策などを紹介しています。

植え付けの方法がわかれば、家庭菜園初心者の方でも大きなおいしいさつまいもを育てることができます。

農家の「てんぞ」が解説します。

目次

さつまいもの植え方

さつまいもの植え方を紹介します。

さつまいもの植え付け方

さつまいもの植え方には「水平植え」、「斜め植え」、「垂直植え」があります。

植える深さは、10㎝くらいがよいです。

植えるのが深すぎるといもができづらくなるので、気をつけてください。

さつまいもは、植え穴を掘って植え付けします。

ただ、穴を掘らずにそのまま苗を土に指先で押し込んで植えることもできます。

押し込んだ後は、土をかぶせてください。

さつまいもの植え方|水平植え

地面に水平になるように苗を植える方法です。

苗の先端は地上に出るようにします。

土の中に埋める部分が多いので、いもが多くできます。

さつまいもの植え方|斜め植え

地面に対して斜めに植えます。

植えやすいので、家庭菜園ではこの方法が多いです。

いもは多くできますが、水平植えに比べると少なくなります。

さつまいもの植え方|垂直植え

土に垂直に苗を植えるやり方になります。

収穫できるいもの数は少なくなりますが、サイズは大きいです。

てんぞの家庭菜園
さつまいもの収穫方法|つる切りの仕方は?傷つけない土の掘り方は? さつまいもの収穫方法について知りたい方は必見!この記事では、さつまいもの収穫の準備や仕方、つる切りの方法などについて解説しています。茎の処分方法も紹介しています...

さつまいもの植え付けには、黒マルチをするとよい

さつまいもの植え付けでは、黒マルチをするのがおすすめです。

黒マルチをすると、以下のよい効果があります。

・地温が上がる

・保水ができる

・雑草を防ぐ

黒マルチをすることで、根付きがよくなります。

また、いもが大きくなり、味がよくなるといわれています。

つる返しや、収穫するときにつるをはがしやすくなる利点もあります。

てんぞの家庭菜園
さつまいものつる返しの方法と時期を紹介|不要な品種もある? さつまいものつる返しについて知りたい方は必見!この記事では、さつまいものつる返しの時期や方法について解説しています。実は、品種や栽培方法によってはつる返しは不要...

さつまいもの植え付けのポイント

苗の切り口から3節までは、土の中に植え付けてください。

土の中に植えた節から生えた根が大きくなると、いもになります。

特に、苗の切り口から3節は、いもができやすいです。

葉は地上に出すようにしましょう。

葉を苗の先端にまとめておくと植えやすいです。

植え付けは、肥料をまいた1週間後に行ってください。

植え付ける前に苗の切り口を水につけて、水を吸わせておくとよいです。

そうすることで、発根して、根付きやすくなります。

日光が強い日は、苗が傷みやすくなります。

曇りの日か、あるいは、晴れた日の夕方ごろに植え付けるとよいです。

さつまいもの植え付け後の水やり

植え付け後は、根付くまでの1週間くらいしっかりと水やりをしてください。

さつまいもの苗が根付くには、水が必要です。

土を乾燥させないようにしましょう。

根付いたら、水やりはひかえめにしてください。

さつまいもは多湿に弱いです。

水やりしすぎると「腐る」、「病気になる」などの原因になります。

プランターでのさつまいもの植え方

さつまいもは、プランターにも植えられます。

プランターは畑に比べて、苗を土に埋められる部分が少なくなるので、いもの収穫量は少なくなります。

「斜め植え」か「垂直植え」にすると植えやすいです。

90㎝以上の幅の広いプランターなら、株間30㎝で2株植えることができます。

植え付けから1週間くらいは、土の表面が乾燥していたら水やりをしましょう。

毎日1回は水やりするとよいです。

プランターでも、根付いた後はあまり水やりをしすぎないでください。

家庭菜園や庭にさつまいもの植え付けをするならどんな場所がよい?

さつまいもは連作障害が出にくいので、連作しても大丈夫です。

ただ、前作の野菜の肥料が多く残っている場所での栽培は、避けたほうがよいです。

さつまいもは肥料が多いと、あまりよく育ちません。

やせ地のほうが生育がよくなります。

水はけが悪い場所には植えないほうがよいです。

さつまいもが枯れやすくなります。

乾燥には強いので、排水性のよい場所なら生育がよいです。

さつまいもの株間や条間

さつまいもの株間は、30㎝くらいが適切です。

株間の間隔によって、いもの収穫量やサイズが違います。

株間が狭いと、収穫できる量は多くなりますが、サイズは小さくなります。

株間が広いと、いもの数は少なくなりますが、サイズは大きいものができます。

株間を広くとるなら、植え方は「水平植え」がおすすめです。

水平植えにすると収穫量が増えて、いものサイズが大きくなります。

マルチ栽培するなら、株間30㎝ごとに細い切れ込みの穴をあけてください。

畝に平行になるように穴をあけて、そこに苗を植え付けます。

さつまいもの条間|一条植えが育てやすい

さつまいもは、畝幅70㎝くらいで一条植えにします。

二条植えにするなら、畝幅90〜100㎝にして、条間は40〜50㎝ほどあけてください。

さつまいもの密植栽培はできる?

さつまいもを株間10〜20㎝で密植栽培すると、いもの量は増えますが、サイズは小さくなります。

なので、株間はなるべく30㎝以上あけたほうがよいかと思います。

もし密植栽培する場合は、植え方は「斜め植え」か「垂直植え」がおすすめです。

てんぞの家庭菜園
さつまいものつる返しの方法と時期を紹介|不要な品種もある? さつまいものつる返しについて知りたい方は必見!この記事では、さつまいものつる返しの時期や方法について解説しています。実は、品種や栽培方法によってはつる返しは不要...

さつまいもの植え付け後に枯れるのはどうして?対策は?

せっかく植え付けしたさつまいもが枯れてしまわないように、原因と対策を知っておきましょう。

さつまいもが植え付けた後に枯れる原因

さつまいもが植え付け後に枯れてしまう原因には、以下のものがあります。

・土の水分が足りない

・土の水分が多すぎる

・病気や害虫

土の水分が足りない

土に水分が足りないと、根付きづらいです。

また、苗に水がいかなくて枯れてしまいます。

植え付け後は、土に十分に水分がある状態にしましょう。

そのためには、根付くまでしっかりと水やりをしてください。

雨が降る前に植え付けをすることも有効です。

また、雨の後にマルチをはってから植えると、保水できます。

苗を植えつける前に、苗の切り口を水につけておきます。

そうすると、苗が水分を含んだ状態になり、枯れにくくなります。

土の水分が多すぎる

水が多すぎても、枯れる(腐る)原因になります。

根付いた後は、それほど水やりをしすぎないようにしてください。

さつまいもは、乾燥していてもよく育ちます。

病気や害虫

病気では「立枯病」や「つる割病」、害虫だと「センチュウ」などによって枯れることがあります。

「立枯病」は、土の酸度が高い、乾燥している、気温が高い、などの原因で起こります。

さつまいもが植え付け後に枯れたらどうする

枯れてしまったように見えても、また復活して葉が生えてくることがあります。

なので、根付くまでは少し様子を見てみてもよいかもしれません。

茎の葉が枯れていても、先端の葉が生えていたら、まだ大丈夫な可能性があります。

枯れてダメになってしまったら、成長した他の株のつるを切って植え替えることもできます。

先端に成長点があるつるを7~8節残して切れば、新しい苗になります。

植え方は、普通の苗と同じです。

さつまいもの植え付け時期

さつまいもの植え付け時期は、5月上旬〜6月下旬ごろです。

ただ、品種や地域によって、植え付けの時期は異なるので、気をつけてください。

植えた後に雨が降ると根付きやすいので、梅雨前に植え付けるとよいです。

あわせて読みたい

さつまいもの植え付け|まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

さつまいもの植え付けについて、紹介しました。

さつまいもの植え付けのポイントは、以下のものです。

・植え方には「水平植え」、「斜め植え」、「垂直植え」がある

・株間は30㎝くらい

・枯れる原因は、土の水分の過不足など

植え付けがうまくいけば、さつまいもの生育がよくなります。

ぜひ、がんばってみてください。

関連記事一覧

根の部分を食べる野菜

さつまいもの育て方のまとめ

さつまいもの植える時期を紹介|7月は植えられる?種芋はいつ?

さつまいもの植え付け|植え方は?枯れるのはどうして?*当記事

サツマイモの病気について知ろう!原因と対策も解説

サツマイモの害虫問題と効果的な対策法

さつまいものつる返しの方法と時期を紹介|不要な品種もある?

さつまいもの土作り・ジャガイモの土作り|堆肥、石灰のやり方

さつまいもの土作りで石灰は必要?量は?苦土石灰、有機石灰について紹介

堆肥でさつまいもの土作り|牛ふん、腐葉土の効果は?まく量は?

目次