玉ねぎの植え付け時期|極早生や中生、晩生はいつ?春は?寒冷地は?

玉ねぎの植え付け時期について、紹介します。

極早生や中生、晩生などの品種ごとの植え付け時期をまとめています。

春や寒冷地での植え付けについても載せています。

農家の「てんぞ」が解説します。

目次

玉ねぎの植え付け時期

玉ねぎ苗の植え付け時期は、一般的には11月頃とされています。

しかし、品種によって植え付け時期は違います。

早生(わせ)は早く、晩生(おくて)は遅いです。玉ねぎ苗の植え付けは、適期におこなうようにしましょう。

早く植えると、冬までに大きくなってしまい、寒さで傷みます。遅く植えると、土に根付きません。また、成長しないまま冬を迎え、寒さで枯れてしまうことがあります。

極早生と早生の玉ねぎの植え付け時期

極早生種と早生種の玉ねぎの植え付け時期について詳しくご説明します。これらの品種は、それぞれ成熟するまでの期間が異なり、植え付け時期もそれに応じて変わります。

極早生種の玉ねぎ

  • 植え付け時期:秋の初め、一般に9月から10月頃が適切です。
     
  • 特徴:極早生種は成熟までの期間が短く、早く収穫できるのが特徴です。
     
  • 収穫時期:翌年の早春、大体3月から4月頃に収穫します。

早生種の玉ねぎ

  • 植え付け時期:極早生種より少し遅く、10月から11月頃が適切です。
     
  • 特徴:早生種は極早生種よりは成熟に時間がかかりますが、それでも早めに収穫できます。
     
  • 収穫時期:翌年の春から初夏、5月から6月頃に収穫することが多いです。

共通の栽培ポイント

  • 土壌準備:排水の良い、肥沃な土壌を用意します。
     
  • 水やり:乾燥を避け、均等に水やりをします。
     
  • 日照:十分な日光が必要です。
     
  • 肥料:成長期間中、適切な肥料の追加が必要です。

極早生種と早生種の玉ねぎは、それぞれ成熟までの期間が短いため、早めの植え付けが重要です。これらの品種は、比較的短い期間で成長し、早春から初夏にかけての収穫を目指します。適切な土壌準備、水やり、日照、肥料の管理を行うことで、健康な玉ねぎを育てることができます。

中生と晩生の玉ねぎの植え付け時期:11月12月

中生種と晩生種の玉ねぎの植え付けに関して、11月から12月の時期の特徴と注意点を説明いたします。

中生種の玉ねぎ

  • 植え付け時期:11月から12月が一般的です。
     
  • 特徴:中生種は、春に収穫されることが多いです。この時期に植えることで、春の温かい気候での成長を促進し、適切な時期に収穫が可能になります。
     
  • 注意点:植え付ける時期や地域の気候によって、成長速度や収穫時期が変わる可能性があります。

晩生種の玉ねぎ

  • 植え付け時期:11月から12月が適切です。
     
  • 特徴:晩生種は収穫時期が遅く、夏に収穫されることが多いです。秋に植えることで、春までの長い成長期間を確保し、大きな玉ねぎを育てることができます。
     
  • 注意点:晩生種は成長期間が長いため、冬季の寒さや害虫、病気への対策が重要です。

共通の栽培ポイント

  • 土壌準備:良く耕された、排水の良い土壌を用意します。
     
  • 水やり:乾燥を避けつつ、過剰な水分は避けるようにします。
     
  • 日照:十分な日光を確保することが重要です。
     
  • 肥料:植え付け前に適切な肥料を施し、成長に必要な栄養を提供します。

11月から12月に植え付ける中生種と晩生種の玉ねぎは、春から夏にかけての成長と収穫を目指します。これらの品種は、冬季を通じてゆっくりと成長し、適切な管理を行うことで、良質な収穫が期待できます。

玉ねぎの植え付けを1月に行う場合の注意

玉ねぎは一般的に11月に植え付けますが、1月に植え付ける場合は以下の点に注意が必要です。

  • 苗の選定:1月植え付けの場合は、耐寒性の高い中生・晩生品種を選びましょう。早生品種は寒さに弱く、冬越しが難しい場合があります。
     
  • 土作り:冬の間は気温が低く、土壌中の微生物の活動が鈍くなります。そのため、元肥をしっかり施して、苗の生育を促しましょう。
     
  • 追肥:1月植え付けの場合は、2月下旬頃に1回目の追肥を施します。その後、3月上旬頃に2回目の追肥を施します。
     
  • 水やり:冬の間は乾燥に注意が必要です。土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。

1月植え付けの場合は、冬の寒さによる生育不良を防ぐために、以下の対策を講じることも有効です。

  • マルチを敷く:マルチを敷くことで、土壌の乾燥を防ぎ、地温を高めることができます。
     
  • 防寒対策をする:苗の根元に枯葉やわらなどを敷き、防寒対策をしましょう。

これらの注意点を守って栽培すれば、1月植え付けでもおいしい玉ねぎを収穫することができます。

玉ねぎ「ネオアース」の植え付け時期

「ネオアース」とは、家庭菜園向けの玉ねぎ品種です。病気に強く、成長が早いため初心者にも栽培しやすいです。特徴は、甘みと香りが豊かな味わいと、収穫後の高い保存性です。この品種は、料理の質を高める優れた風味を持ち、玉ねぎ栽培の入門としても最適です。

「ネオアース」は、春まき玉ねぎに分類されることが多いため、秋から初冬にかけて植え付けるのが適切です。ただし、気候や地域の特性によって植え付け時期が前後することもありますので、地元の気象情報や農業相談所のアドバイスを参考にすると良いでしょう。

  • 植え付け時期: 秋から初冬(10月〜12月)
  • 収穫時期: 翌年の春から初夏(4月〜6月)

玉ねぎ「ソニック」の植え付け時期

玉ねぎの品種「ソニック」について、植え付け時期と栽培のポイントを詳しくご説明します。

種まき時期

  • 9月20日頃が種まきの中間値として推奨されています​​​​。
     
  • 種の早播きは避け、じっくりと苗を育成することが重要です​​。

定植時期

  • 11月5日から10日が定植の目安です​​。

栽培の特徴とコツ

  • 早生種で、玉は大きくて色つやが良く、首部も細くよくしまる。1球の平均重量は約320gです​​。
     
  • 耐寒性が高く、生育が旺盛で、切り玉出荷にも適しており、吊り玉にした場合は8月末までの貯蔵が可能です​​。
     
  • 育苗日数は約55日。若苗定植で活着を促します​​。
     
  • 年内から冬場の生育は抑え気味にし、早春から肥効が高まるように管理することが、形状よく早どりするためのポイントです​​。
     
  • マルチ栽培では全量元肥とし、露地栽培では年明けと2月中旬を目安に2回追肥することが推奨されています​​。
     
  • 貯蔵性を高めるには、倒伏の1週間後を目安として晴天時に収穫することが良いでしょう​​。

「ソニック」は特に耐寒性が高く、早生種の特性を持つため、早期収穫が可能です。栽培時には上記の時期とポイントを参考にし、適切な管理を心がけることで、良質な玉ねぎを栽培することができるでしょう。

玉ねぎ苗の植え付け時期は、春でも大丈夫?

玉ねぎ苗は、春に植え付けすることができます。

春の植え付け時期は、2月~3月です。

気温の高い日に植えるとよいです。

収穫時期は、秋植えと同様に6月頃です。

栽培期間が短いので、収穫できるサイズは小さくなります。

春植えのメリットは、冬の冷害で玉ねぎが傷むことを防げることです。

玉ねぎの植え付け時期:関東の場合

関東地方での玉ねぎの植え付けについて、そして関西との違いに焦点を当てます。

関東の植え付け時期

  • 春植え:3月下旬~4月上旬
  • 秋植え:9月下旬~10月上旬

関西との違い

  1. 時期の微妙なズレ
    関東は少し寒冷なため、関西よりも植え付け時期が遅れることが多いです。
     
  2. 気候と病害虫
    関東は関西よりも湿度が低い傾向があり、それによって病害虫の種類や発生率が異なる場合があります。
     
  3. 土の特性
    関東平野など、土壌の種類が関西とは異なる場合があり、土作りの方法が変わることもあります。

土作りと品種選び

  • 関東でも排水性と保水性が良い土が理想です。
  • 気候に適した品種選びも重要です。

関東地方では、特に春が少し遅く訪れる傾向があるため、その点を考慮した植え付け時期や品種選びが必要です。また、土壌や気候による病害虫の発生状況にも注意を払い、適切な対策を行うことが成功の鍵となります。

玉ねぎの植え付け時期:関西の場合

関西地方で玉ねぎを植え付ける際の主要なポイントは以下のとおりです。

植え付け時期

  • 春植え:3月中旬~4月初旬
  • 秋植え:9月中旬~10月初旬

地域特性

  • 関西は温暖な気候が多いので、病害虫に注意が必要です。

土作り

  • 土は排水性と保水性がバランスよく整っていることが理想です。

関西地方では、気候が温暖であるため、病害虫による被害が起きやすいことがあります。そのため、選ぶ品種や土作り、さらには肥料の管理にも気を付ける必要があります。特に、春植えと秋植えで対策を変えることが、成功への鍵となるでしょう。

寒冷地での玉ねぎの植え付け時期

東北や北海道などの寒冷地では、苗を9月頃に植え付けます。

収穫は、来年の8月頃です。

寒冷地で秋に植えると、栽培期間が長くなり、管理が難しいです。

冬の寒さで、玉ねぎが傷むことがあります。

冬に雪が積もると、玉ねぎが腐りやすくなります。

雪解けの水で、畑の水分が多くなるためです。

なので、畑の水はけをよくする必要があります。

寒冷地での玉ねぎの植え付け時期は、春がいい?

寒冷地では、春に植え付けすると育てやすいです。

春の場合は、5月下旬頃に植え付けます。

玉ねぎは高温に弱いので、暖地では夏の前に収穫しますが、寒冷地では9月まで栽培することができます。

玉ねぎの植え付け時期:東北の場合

東北地方で玉ねぎを植え付ける場合、主に以下のポイントに注意します。

植え付け時期

  • 春植え:4月下旬~5月上旬
  • 秋植え:8月下旬~9月上旬

地域特性

  • 東北は冷涼な気候が多いため、耐寒性のある品種を選びます。

土作り

  • 土は冬季に冷えやすいので、耕して排水性を高めます。

このように、地域の気候に合わせた植え付け時期と土作りが重要です。特に、東北地方は寒さが厳しいため、それに適した品種と土作りが求められます。

玉ねぎの植え付け時期|まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

玉ねぎの植え付け時期について、紹介しました。

玉ねぎの植え付け時期のポイント

・玉ねぎの植え付け時期は、11月頃

・早生は植え付け時期が早く、晩生は遅い

・寒冷地では、春の植え付けもおすすめ


玉ねぎの植え付け時期がわかれば、植え付けがうまくいきやすいです。

ぜひ、がんばってみてください。

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