チンゲンサイの育て方|ポットでも可能です・農家が教える

チンゲンサイ 育て方 ポット

家庭菜園初心者でもできるように、チンゲンサイの育て方を紹介します。

チンゲンサイの種まきから収穫まで、間引き、追肥いらずの楽な育て方でおいしいチンゲンサイを家庭菜園で育てましょう。

虫食い被害を抑えるための防虫ネットのトンネル栽培など家庭菜園のポイントも。

現役農家のてんぞが解説します。

目次

チンゲンサイの育て方|ポットでも可能ですが・農家が解説|虫食い被害にあいやすい

チンゲンサイ 育て方 ポット

チンゲンサイ(チンゲン菜・青梗菜)は、中国野菜です。

1970年代の日中の国交が結ばれたころに日本に入ってきたといわれています。

株が厚くしっかりしていて、煮ても焼いても形が崩れずに調理しやすい野菜です。

チンゲンサイは、アブラナ科の野菜です。

アブラナ科の野菜で虫食い被害にあいやすいですが、栽培期間が短く、家庭菜園初心者でも簡単においしいチンゲンサイが育てられます。

チンゲンサイの育て方|栽培時期|寒い時期はビニールトンネル栽培がおすすめ

種まき時期

4~10月

※栽培時期は、品種、地域によって違いがあります。

収穫時期は、だいたい種まきから60日ころです。

チンゲンサイは暑さにも寒さにも強く、周年で栽培できます。

その中でも、家庭菜園初心者の方には春まきと秋まきが育てやすくておすすめです。

チンゲンサイは冷涼な気候を好むので、特に、秋まきは育てやすく、旬で甘くておいしいです。

チンゲンサイは低温期に花芽分化して、高温期にとう立ちします。

春まきの場合、気温が低い時期(10℃前後)の種まきはとう立ちの可能性があるので、ビニールでトンネル栽培して保温したほうがいいです。

チンゲンサイの育て方|土作り・肥料をやりすぎると虫食い被害にあう

チンゲンサイは、日当たり、水はけのよいところで育てましょう。

元肥に緩効性の有機肥料を使うと、追肥なしで楽に栽培できます。

チンゲンサイなどのアブラナ科の葉物野菜は、窒素肥料(油かすなど)を多めにまくと、葉の成長がよくなります。

ただ、窒素肥料をやりすぎると、苦みが出たり、虫食い被害にあいやすくなるので注意してください。

チンゲンサイの生育にあう土壌酸度は、ph6.0~6.5です。

家庭菜園の土壌酸度を酸度測定液などで計って、石灰で酸度を調整しましょう。

土によりますが、苦土石灰を100~150g/㎡まくと、phが1上がります。

チンゲンサイには連作障害があります。

前作から1~2年開けて、栽培しましょう。

チンゲンサイの育て方|土作りのやり方

種まきの2~3週間前に、苦土石灰を100g/㎡まいて、よく耕します。

種まきの1~2週間前に、牛ふんを2kg/㎡まき、元肥に、有機肥料を100g/㎡、化成肥料を100g/㎡、油かすを100g/㎡まいて、よく耕します。

※有機肥料はチッソ:リン酸:カリウム=5:5:5のもの、化成肥料は8:8:8のものです。

幅60cm、高さ10cmの畝(うね)を作ります。

家庭菜園の土作りについては、こちらを参考にしてください。

チンゲンサイの育て方はポットでもできますが・・・

チンゲンサイ 育て方 ポット
チンゲンサイの点まき栽培

ポットでの育苗もできますが、栽培期間が短いので、家庭菜園に種を直まきするほうが簡単です。

点まきで種をまくと、間引きの手間が減り、楽に育てられるのでおすすめです。

株間20cm、条間20cmで一か所に3~4粒ほど種を点まきしましょう。

種をまく場所に深さ1cmほどの穴を作り、種をまきます。

種をまいたら、土をかぶせ、土を手で鎮圧してください。

種まき後1週間は、土が乾燥しないように水やりをしましょう。

1週間たっても発芽しない場合は、種をまきなおしてください。

種まき後の生育初期から防虫ネットでトンネル栽培することで、虫食い被害を防げます。

チンゲンサイの育て方|間引き

点まきの場合、一か所に3株ほど生えていても間引きの必要はありません。

ただ、生育が著しく悪い株、虫食いがひどい株などは間引いてもいいです。

間引きは、本葉4~5枚ころまでにやりましょう。

大株に育てたいなら、間引いて一本立ちさせましょう。

チンゲンサイの育て方|追肥

元肥に緩効性の有機肥料を使っている場合は、追肥はしなくて大丈夫です。

もし生育が悪かったら、株のまわりに化成肥料を20~30g/㎡まいてください。

チンゲンサイの育て方|いっきにまとめて収穫

チンゲンサイ 育て方 ポット

チンゲンサイの草丈が15~20cmほどになったら収穫時期です。

根っこを引き抜くか、ハサミで根元を切って収穫しましょう。

一か所に2~3株植えている場合は、まとめて収穫しましょう。

一株ずつ収穫すると、株を傷つけてしまいます。

チンゲンサイの育て方|防虫ネットのトンネル栽培で虫食い被害を防ぐ

病気

チンゲンサイは、多湿のときに病気にかかりやすいです。

多湿のときにかかりやすい病気は、軟腐病、白さび病、べと病などです。

家庭菜園の水はけが悪いなら、高畝にしましょう。

また、密植を避け、雑草を刈って通気性を良くするなどの対策をしましょう。

害虫

チンゲンサイなどのアブラナ科の野菜は、虫食い被害にあいやすいです。

アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシなどの害虫がよりやすいです。

種まき後から防虫ネットでトンネル栽培して、虫食い被害を抑えましょう。

また、発見したら、早めに捕殺してください。

アブラムシ対策には、銀線入りの防虫ネットやシルバーマルチが有効です。

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