「さつまいもの収穫はどうやればいいの?」「つるはどう切るべき?」「掘る時に芋を傷つけてしまいそう」など、さつまいもの収穫方法でお困りではありませんか?収穫方法を間違えると、芋を傷つけて腐りやすくしたり、取り残しが多くなったりしてしまいます。
この記事では、農家の経験をもとに、収穫に必要な道具の準備から、つる切りの正しい方法(株元10cm残し)、芋を傷つけない掘り起こし方、収穫後のつる処分まで詳しく解説します。
正しい手順を覚えれば、家庭菜園初心者でも失敗なく、美味しいさつまいもをたくさん収穫できるようになります。
さつまいもの収穫方法|収穫時期は9~11月

さつまいもの収穫時期は、9~11月です。
ただ、品種や地域によって違うので、気をつけてください。
収穫時期の目安は、葉が黄色く枯れてきて、植え付けから4~5カ月経ったころです。
収穫時期を見極めるのに不安があるなら、収穫適期の1カ月ほど前に、試しに少し掘ってみるとよいです。
芋が20㎝くらいなら収穫できます。
さつまいもの収穫方法|準備する道具やつる切りなど
さつまいもの収穫をする前に、準備をする必要があります。
収穫前の準備には、以下のものがあります。
・道具を用意する
・つるを切る
・マルチをはがす(マルチ栽培の場合)
さつまいもの収穫方法|準備する道具
まず、さつまいもを収穫するための道具を用意しましょう。
必要な道具は、以下のものです。
・鎌(かま):さつまいものつるを切るのに使います。
・スコップ、鍬(くわ):土を掘り起こすときに必要です。
・手袋:素手だと怪我したり汚れたりするので、軍手があると安心です。
・コンテナ、段ボール:収穫したさつまいもを入れて運ぶのに使います。袋でもよいです。
他にも、帽子やタオルなどがあると安心です。
休憩時の飲み物やお菓子も用意しておくとよいかもしれません。
さつまいもの収穫方法|つる切りの仕方は、株元を10㎝残して切る
さつまいもの収穫の前に、つるを切っておくと収穫しやすくなります。
つる切りの方法は、株元のつるを10㎝くらい残して、鎌などで切ります。
大量にさつまいもを植えた場合には、草刈り機でつるを切ると、作業が早く済みます。
切ったつるはそのままにしておくと収穫しづらいので、畝(うね)の脇にどかしておきましょう。
さつまいもはつるがとても伸びるので、切ったつるをどかすのは大変です。
なので、つるを少し短めに切ると、どかす作業が楽になります。
さつまいものつる切りの時期
収穫の1週間前にすましておくと、収穫作業が楽になります。
ただ、収穫の当日につる切りをしても大丈夫です。
さつまいもの収穫方法|つるを切った後に、マルチをはがす
さつまいもをマルチで栽培した場合、収穫する前にマルチをはがす必要があります。
マルチをはがすのは、つるをどかしてからだと、やりやすいです。
さつまいもの収穫方法|傷つけないように株元の周りの土からスコップで掘り起こす
さつまいもは、つる切りで残しておいた株元のつるの周りを、スコップなどで掘り起こして収穫します。
さつまいもに傷をつけないために、株元の真下ではなく、周りの土から慎重にスコップで掘り起こすようにしましょう。
また、最初は浅めに土を掘って、だんだんと深く掘っていくとよいです。
土を全部掘り返すというよりは、土に空気を入れて柔らかくするような感じです。
土を柔らかくすることで、芋づるを引っ張って収穫しやすくなります。
土を掘り起こしたら、株元のつるを引っ張り上げて、一気に収穫します。
一株に何個も芋が付いているので、取り残さないようにしましょう。
収穫した後も、芋がまだ土の中にあるかもしれないです。
株元を中心に手で土を掘り起こして探ってみると、取りこぼしが減ります。
手を怪我したり、汚れたりするので、素手ではなく手袋をして収穫するようにしてください。
さつまいもの収穫方法|傷がついてしまったら?
収穫の時には、どうしてもさつまいもに傷がついてしまうことがあります。
それは、仕方のないことです。
傷のついたさつまいもは腐りやすいので、なるべく早めに食べたほうがよいです。
さつまいもの収穫方法|残った茎(つる)は土に入れて肥やしにできる
さつまいもを収穫した後のつるの処分は大変です。
つるを畑の上に置いていても、土に分解されづらいので、残ったままのことが多いです。
つるは土の中に入れることで、土の肥やしになります。
つるを切った後に畑で乾燥させて、土に埋めてください。
また、さつまいものつるは食べることができます。
栄養があり、甘くてシャキシャキです。
きんぴらやおひたしにしたり、炒めたり煮たりするとおいしいです。
さつまいもの収穫方法|まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
さつまいもの収穫方法について、紹介しました。
さつまいもの収穫方法のポイントは、以下のものです。
・収穫前に株元を10㎝残してつるを切る
・傷つけないように、周りの土から掘り起こす
・収穫した後に残ったつるは、土に入れると肥やしになる
さつまいもの収穫がうまくいけば、おいしいさつまいもが食べられます。
ぜひ、がんばってみてください。
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