畑の土作りの基本|時期・粘土質の改善|初心者でもわかる

畑の土作り土作り
この記事は約9分で読めます。

 

家庭菜園初心者の方でもわかるように、畑の土作りについて紹介します。

 

野菜作りにおいて、土作りはとても大切です。

いい土を作れば、おいしい野菜ができます。

 

この記事には、いい土の条件から、土作りのやり方や時期、粘土質の改善など、土作りに関する様々な情報を載せています。

 

現役農家の「てんぞ」が解説します。

 

 

スポンサーリンク

畑の土作りの基本|3つの要素と団粒化

畑の土作り

畑の土作りの3つの要素がわかれば、初心者でもいい土ができる

家庭菜園の畑でいい土作りをするには、3つの要素を知っておくといいです。

 

 

畑の土作りの3つの要素

畑の土作りの3つの要素は、物理性、化学性、生物性です。

 

物理性

物理性のいい土

・土がふかふかで適度な隙間があり、水はけ・水もち・通気性のいい土。

・野菜の根が張りやすい。

・石やゴミが少ない。

土に隙間があることで、新鮮な水と空気が入り、野菜や土の生物が過ごしやすい環境になります。

 

隙間があると、根も張りやすくなります。

石やゴミがあると、根の張りが悪くなったり、病原菌が繁殖する原因になり、よくありません。

 

化学性

化学性のいい土

・ph(土壌酸度)が適正。

・肥料の成分を含んでいる。

 

日本の土は酸性が多く、野菜はアルカリよりの土を好むことが多いです。

そのため、野菜の生育に合ったphに直す必要があります。

野菜の成長に必要な成分を含んでいることも、大事です。

 

生物性

生物性のいい土

・多様な生物が生息している。

多様な生物が繁殖していると、特定の害虫、病気が繁殖しづらくなります。

そのため、害虫、病気の被害を減らすことができます。

また、土の生物の働きによって、有機質肥料が野菜に吸収されるようになります。

それ以外にも、土をよくなるなど、様々な利点があります。

 

 

この3つの要素は、相互に関わりあっています。

例えば、生物性を改善して、多様な生物がいる土を作れば、微生物の働きで土がふかふかになり(物理性の改善)、有機肥料を分解して野菜の吸収しやすい状態にしてくれます(化学性の改善)。

逆に、土に隙間がなくなり、土のなかに新鮮な水、空気がなくなるばあい(物理性の悪化)、土に栄養成分がないばあい(化学性が悪化)、多様な生物がすめなくなります(生物性の悪化)。

 

 

土作りの3つの要素をよくするには、畑の土を団粒化させる

土作りの3つの要素(物理性・化学性・生物性)をよくする方法の一つに、畑の土を団粒化させることがあります。

 

団粒化とは、土が大小の柔らかいかたまりを作っている状態になることです。

 

土の中にかたまりがあるので、隙間ができ、野菜の根が張りやすく、通気性、水はけがよくなります。

また、土のかたまりは水を保持することができるので、水もちもよくなります。(物理性がいい)

 

団粒化の進んだ土は、腐植が多いです。

腐植とは、有機物が微生物に分解される過程でできたものです。

腐植は、肥料もちがよく、phの変化を緩やかにします。(化学性がいい)

 

団粒化は、土の中の微生物の分泌物などで作られます。

なので、団粒化した土には、多くの生物がいることになります。(生物性がいい)

 

 

畑の土を団粒化させる方法

土作りで畑の土を団粒化されるには牛糞、腐葉土などのたい肥をまくことが有効です。

 

たい肥をまくことで、それをエサにする微生物が増えます。

微生物の出す分泌物が土を団粒化させます。

また、微生物がたい肥などの有機物を分解する時にできた腐植も、土の団粒化を促します。

 

 

畑の土作りで粘土質の土を改善する

 

粘土質の畑の特徴

粘土質の畑は、肥料持ち、水持ちがいいという良い面があります。

その一方で、土の粒子が細かいため、固まりやすく、通気性、水はけが悪いという悪い面があります。

特に、水はけの悪さは問題で、ひどい畑だと、雨が降った後は、足の入れ場もないほどグチャグチャになります。

 

 

粘土質の畑を土作りでよくする方法

粘土質の畑の水はけをよくするためには、土作りで牛糞、腐葉土などのたい肥をまくといいです。

 

たい肥をまくことで、土が団粒化します。

団粒化すると、土に隙間ができて、通気性と水はけがよくなります。

土に混ぜた牛糞、腐葉土も、土に隙間をつくります。

 

他にも、畝(うね)を高くする、水路をつくるなどで、粘土質の畑の水はけを改善することができます。

 

粘土質の畑は雨が降った後、固まりやすいので、こまめに耕して、土を柔らかくして、土に空気を入れることが大切です。

 

 

畑の土作りはいつの時期にやるといいか

土作りを始める時期は、だいたい野菜を植える1か月前からやるのがいいです。

植える前に、石灰やたい肥、肥料などを土にまきますが、なじむまでに時間がかかります。

 

家庭菜園では、春植えと秋植えが人気です。

春植え(4月植え)なら2~3月、秋植え(9月植え)なら8月ころからやるといいです。

 

 

畑の土作りの順番

畑の土作りの順番、手順を紹介します。

 

畑の土作りは、植えつけの時期から逆算しておこないましょう。

初めて開墾した畑のばあいは、植えつけの1か月前から。

普段から使っている畑のばあいは、植えつけの2~3週間前からやるのがいいです。

 

開墾した畑では土の状態が悪く、土の中に微生物が少ないため、1~2か月前に、たい肥、米ぬかなどをまいて、微生物を増やすのがいいです。

微生物が増えるのは時間がかかるので、早めに準備しましょう。

 

開墾したての畑のばあいの土作りの順番

・植えつけの1か月前

くわ、スコップなどで土を20~30cm掘り起こして、石、ごみを取り除く。

牛糞、腐葉土などのたい肥をまいて、よく耕す。

・植えつけの2~3週間前

苦土石灰をまいて、よく耕す。

・植えつけの1~2週間前

肥料をまいて、よく耕す。

最初に、土を掘り起こして、石やゴミを取り除きます。

石やゴミがあると、野菜の生育によくありません。

 

たい肥を1か月以上前にまくことで、土に微生物が増えます。

作りたての畑では、微生物が少ないので、たい肥をまくことはとても効果があります。

微生物が増えるのには時間がかかるので、早めにまいたほうがいいです。

 

苦土石灰をまくのは、主に、土壌酸度を適正にするのが目的です。

土壌酸度を野菜の生育に合った状態にしましょう。

石灰とたい肥、肥料を同時にまくと、窒素が逃げてしまうので、一緒にはまかないようにしてください。

 

ふだんからやっている畑のばあいの土作りの順番

・植えつけの2~3週間前

苦土石灰をまいて、よく耕す。

・植えつけの1~2週間前

・牛糞、腐葉土などのたい肥、肥料をまいて、よく耕す。

ふだんからやっている畑なら、土に微生物が十分にいるので、たい肥を1か月以上前にまく必要はないです。

肥料と一緒にまけば、手間も省けて楽でいいです。

 

 

畑をよくする土作りでの牛糞の効果

牛糞は、わらなどを食べた牛のふんを発酵させたたい肥です。

 

微量要素、三要素が含まれるので、それらの成分を土に補給することができます。

ただ、肥料の成分は少しだけで、主に、土壌改良材として使います。

牛糞を畑にまくと、土がふかふかになり、保水性、排水性、保肥性、通気性がよくなります。

 

牛糞は土の腐植を増やしてくれます。

腐植は微生物のエサになるので、腐植が増えると微生物が増えます。

また、牛ふん自体も微生物のエサになります。

 

牛糞は繊維質を多く含みます。

繊維質は分解されるのに時間がかかるので、長期間ゆっくりと効果があります。

 

 

畑をよくする土作りでの腐葉土の効果

腐葉土は、落ち葉を発酵させたものです。

 

微量要素は含みますが、肥料の成分はあまりなく、土をよくするために用います。

腐葉土の効果は、土をふかふかにし、通気性、保水性、保肥性を向上します。

形が残っているものが多く、土に入れると隙間ができるので、排水性もよくなります。

 

牛糞より分解に時間がかかり、効果が少しずつ長くでます。

 

 

畑は酸性が多い。土作りで石灰を使うと、土をアルカリ性にできる。

石灰には、土壌酸度(ph)を上げる効果があります。

日本の畑は酸性が強いですが、多くの野菜はアルカリよりの土壌を好むので、酸度を調整する必要があります。

石灰をまくことで、野菜に適した土作りができます。

ただ、じゃがいものような酸性を好む野菜もあるので、注意してください。

 

石灰の使い方|苦土石灰がおすすめ・肥料と同時にはまかない

石灰質肥料では、苦土石灰が使いやすいです。

苦土石灰には、カルシウムとマグネシウムが含まれていて、それらの成分を土に補給することができます。

 

石灰は、肥料、たい肥と同時に畑にまかないほうがいいです。

一緒にまくと、肥料、たい肥に含まれる窒素がアンモニアガスになって、逃げてしまいます。

 

 

畑でいい野菜を育てるには、土作りでの肥料の使い方が大事

畑に肥料をまく主な目的は、肥料の三要素(窒素、リン酸、カリウム)を土に補給することです。

肥料の三要素は、野菜の生育にとって欠かせないものです。

 

肥料には、有機肥料と化学肥料があります。

 

有機肥料は、動物や植物などの有機物から作られた肥料です。

有機物が微生物に分解・無機化されてから野菜に吸収されるため、ゆっくりと長く効くのが特徴です。

 

化学肥料は、化学的に成分を抽出して作られた肥料です。

土にまくと、即効性があり、効果の期間が短いものが多いです。

 

 

畑の土作り|米ぬかの効果、使い方

米ぬかは、精米するときに出る米の削りかすです。

リン酸が多く、糖分とタンパク質が豊富で微生物のエサになるのが特徴です。

肥料として畑にまくと、効果がゆっくり長くでます。

 

米ぬかは保管していると、塊になりやすいです。

ほぐして細かくしてまかないと、塊に害虫が寄ってくるので、注意してください。

また、米ぬかは保管しているときに虫が寄りやすいので、保管の仕方に気をつける必要があります。

すぐに使うか、家のそばに置かないなどの工夫をするといいです。

 

ボカシ肥を作るときに、米ぬかを混ぜると、発酵を促して早くできます。

 

米ぬかは、精米所に行くと無料で手に入ります。

 

 

タイトルとURLをコピーしました