玉ねぎを育てていて、「苗が枯れてしまった」「玉が大きくならない」「収穫前にとう立ちした」と困っていませんか。
玉ねぎ栽培で失敗する主な原因は、苗や植え付け時期の選び方、水やりの過不足、日当たり、土作り、肥料の与え方、病害虫です。植え付けが深すぎたり、大きすぎる苗を使ったりした場合も、生育不良やとう立ちにつながることがあります。
この記事では、玉ねぎ栽培でよくある失敗の原因と対策を、症状に合わせて解説します。栽培環境を順に見直し、原因に合った対処を行いましょう。
玉ねぎ栽培で失敗する主な原因
玉ねぎ栽培で失敗する主な原因は、次のとおりです。
・苗や植え付け時期が適切でない
・苗を深く植えすぎている
・水やりが多すぎる、または不足している
・日当たりや風通しが悪い
・土の水はけや酸性度に問題がある
・肥料の不足や与えすぎ
・病気や害虫が発生している
・大きすぎる苗を植えてとう立ちした
玉が大きくならない場合と、苗が枯れる場合では原因が異なります。まずは症状と栽培環境を照らし合わせて原因を探しましょう。
水やりの過不足で根腐れや生育不良が起こる
玉ねぎは水はけの悪い状態が続くと、根が傷んで生育が悪くなります。一方、植え付け直後や乾燥が続く時期に水が不足すると、根づかなかったり、玉が十分に育たなかったりします。
植え付け後は根づくまで土を極端に乾燥させないようにします。根づいた後は、土の表面が乾いてから水を与えましょう。
雨が続いて土が湿っている場合は、水やりを控えてください。水がたまりやすい畑では、畝を高くして排水性を整えます。
収穫が近づいた時期に水を与えすぎると、玉が傷みやすくなるため、土の状態を見ながら調整してください。
日当たり不足で玉が大きくならない
日当たりが悪い場所では、葉が十分に育たず、玉も大きくなりにくくなります。葉の色が薄い、葉が細く弱々しい、生育が遅い場合は日当たりを確かめてください。
日中に十分な日が当たり、風通しのよい場所で育てます。建物や樹木、高く育つ野菜の陰になる場所は避けましょう。
株が混み合っている場合も日当たりや風通しが悪くなるため、品種に合った株間を確保してください。
土が硬い・水はけが悪いと玉が育たない
土が硬いと根が十分に伸びず、玉の肥大が悪くなります。また、水はけの悪い土では根腐れや病気が起こりやすくなります。
植え付け前に土をよく耕し、土の塊や石を取り除きましょう。粘りやすい土では完熟堆肥などを混ぜ、排水性を整えます。水がたまりやすい場所では、畝を高くしてください。
玉ねぎは強い酸性の土では育ちにくいため、植え付け前に土壌pHを測ります。酸性に傾いている場合は、苦土石灰などを商品に記載された量だけ混ぜて調整しましょう。
肥料の不足や与えすぎで玉が大きくならない
肥料が不足すると葉の色が薄くなり、玉が十分に大きくならないことがあります。一方、肥料を与えすぎると葉ばかりが伸び、病気や収穫後の腐敗につながることがあります。
元肥と追肥は、栽培する品種や肥料商品の説明に従って与えてください。生育が悪いからといって、必要以上に追肥するのは避けましょう。
収穫が近づいてから肥料を与え続けると、玉の締まりや保存性に影響することがあります。追肥を終える時期も、品種や植え付け時期に合わせて調整してください。
苗選びや植え付け方の失敗で生育が悪くなる
苗が細すぎると寒さや乾燥に耐えにくく、太すぎると春にとう立ちしやすくなります。傷みや病気がなく、根がしっかりした苗を選びましょう。
植え付け時期が早すぎると苗が大きくなりすぎ、遅すぎると寒くなるまでに十分に根づかないことがあります。地域と品種に合った時期に植え付けてください。
苗を深く植えすぎると、生育が遅れたり、玉が縦長になったりする原因になります。根元の白い部分をすべて埋めず、苗が倒れない程度の浅植えにします。
植え付け後は、苗の根元を軽く押さえて土となじませ、根づくまで乾燥させないように管理しましょう。
苗が大きすぎると春にとう立ちしやすい
玉ねぎの中心から硬い花茎が伸びる状態を、とう立ちといいます。とう立ちすると玉が硬くなったり、中心に芯ができたりして、食味や保存性が落ちやすくなります。
とう立ちは、大きく育ちすぎた苗が冬の低温に当たると起こりやすくなります。植え付け時期を守り、太すぎる苗を避けてください。
とう立ちした株は元に戻らないため、早めに収穫して食べ切りましょう。
病気や害虫で葉が枯れる
玉ねぎは、べと病や灰色腐敗病などの病気、アブラムシやネギアザミウマなどの害虫によって生育が悪くなることがあります。
葉に白や黄色の斑点が出る、葉先から枯れる、株元が腐るなどの症状がある場合は、病気を疑いましょう。傷んだ葉や株は早めに取り除き、畑に残さないようにします。
病気を防ぐには、水はけと風通しをよくし、葉や株元が長時間湿った状態を避けることが大切です。同じ場所でネギ類を続けて育てることも控えてください。
葉が白っぽくかすれたり、変形したりしている場合は、害虫が付いていないか葉の内側や付け根を確かめます。発生が少ないうちに取り除き、必要に応じて玉ねぎに使える薬剤を表示どおりに使いましょう。
まとめ
玉ねぎ栽培で失敗する主な原因は、苗や植え付け時期の選び方、水やりの過不足、日当たり不足、水はけの悪い土、肥料の過不足、病害虫です。
玉が大きくならない場合は、日当たり、土の状態、肥料、植え付けの深さを見直してください。苗が枯れる場合は、水の与えすぎや乾燥、根腐れ、病害虫の有無を確かめます。
また、大きすぎる苗や早すぎる植え付けは、とう立ちにつながることがあります。地域と品種に合った時期を守り、適切な大きさの苗を浅く植えましょう。
玉ねぎの植え付けから収穫までの流れは、「玉ねぎの家庭菜園のまとめ」もあわせてご覧ください。
