家庭菜園で収穫後のさつまいもの保存方法を紹介します。
収穫したさつまいもの干し方などの保存方法や腐らせないためにはどうするか、などをまとめています。
食べごろや甘くない原因についても載せています。
農家の「てんぞ」が解説します。
収穫後のさつまいもの保存方法

収穫後のさつまいもを干すと、乾燥して保存しやすくなる
さつまいもは収穫後、畑で2~3時間天日干しして乾燥させるとよいです。
乾燥させることで、さつまいもを保存しやすくなります。
収穫したさつまいもには水分が多いです。
さつまいもは水分が多いと、腐りやすくなります。
乾燥させたら、さつまいもについている土を優しく払い落としてください。
土が少し残っても問題ないです。
土を無理に落とそうとすると、傷をつけてしまうことがあるので、気をつけてください。
収穫した後の1週間くらいは、通気性のよい日陰にさつまいもを並べて干します。
下に新聞紙などを敷くとよいです。
室外で干す場合は、雨や夜のときには室内に入れるようにしましょう。
収穫後のさつまいもの保存方法|新聞紙に包んで段ボールに入れる
天日干しして乾燥させたさつまいもを、新聞紙に一つずつ包みます。
包んださつまいもをコンテナや段ボール、発泡スチロールなどの容器に入れて保存してください。
通気性をよくするために、容器の蓋を少し開けたり、蓋に何か所か穴をあけたりするとよいです。
新聞紙に包むことで、保温や保湿ができます。
さつまいもは、ビニール袋に入れて保存しないほうがよいです。
ビニール袋は通気性が悪く、腐りやすいです。
通気性が悪いと、さつまいもは呼吸できなくなります。
収穫後のさつまいもの保存方法|保存する場所は通気性のよい冷暗所
保存する場所は、通気性のよい冷暗所が適しています。
床下の収納スペースや、日の当たらない廊下などがよいです。
冷蔵庫で保存すると、傷みやすいです。
収穫後のさつまいもの保存方法|保存に適した気温、湿度
さつまいもは、常温で保存できます。
保存に適した環境は、気温10~15℃、湿度80%くらいの場所です。
これより気温が低いと傷みやすくなります。
気温が高いと芽が出てしまいます。
保存する環境がよければ、3カ月以上も保存できます。
収穫後のさつまいもは寝かせると、甘くすることができる
さつまいもは寝かせると、甘みが出ておいしくなります。
収穫してから時間を置くことで、でんぷんが糖になるからです。
2~3カ月くらい追熟すると、とても甘くなります。
さつまいもの食べごろは収穫後1~2カ月くらい
さつまいもは、収穫後から1~2カ月くらい経つと食べごろです。
収穫してから貯蔵することで、とても甘くておいしくなります。
早く食べたい場合は、収穫から1~2週間保存すれば、甘くておいしいさつまいもになります。
傷のついたさつまいもはダメになりやすいので、早めに食べたほうがよいです。
また、霜の降りた後に収穫したさつまいもは腐りやすいので、早く食べるようにしましょう。
収穫後のさつまいもが甘くない原因は?
さつまいもは貯蔵すると、甘くなります。
逆に、とれたてのさつまいもは甘くないです。
水分が多いと、さつまいもは甘くないです。
なので、雨の日に収穫したり、水で洗ったりはなるべくしないほうがよいです。
品種によっては、甘くならないものがあります。
収穫後のさつまいもを洗うと腐りやすくなる
収穫後のさつまいもを水で洗うと腐りやすくなるので、水洗いはしないほうがよいです。
さつまいもは水分が苦手です。
また、水で洗うと皮に傷がつきます。
その傷が原因で、さつまいもがダメになりやすくなります。
土がついたままのほうが、保存がききます。
そのまま乾燥させてください。
乾燥したら、土を優しく払い落としましょう。
土は少し残りますが、保存しやすいです。
収穫後のさつまいも|まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
収穫後のさつまいもの保存方法について、紹介しました。
収穫後のさつまいもの保存方法のポイントは、以下のものです。
・干して乾燥させる
・通気性のよい冷暗所で保存する
・寝かせると甘くなる
さつまいもの保存がうまくいけば、甘くておいしいさつまいもが食べられます。
ぜひ、がんばってみてください。
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