大根は栄養が少ない野菜だと思っていませんか?
実は大根には消化を助ける酵素やビタミンCが豊富に含まれており、健康に良い効果がたくさんあります。しかし、酵素やビタミンCは熱に弱いため、調理方法を間違えると栄養が失われてしまいます。また、捨てられがちな葉の部分には根よりも多くのビタミンやミネラルが含まれています。
この記事では、大根の栄養について、農家の視点から詳しく解説しています。消化を助けるジアスターゼなどの酵素の効果、がん予防や抗菌作用のあるアリルイソチオシアネート、免疫力を高めるビタミンC、葉に豊富なβカロテンやカルシウム、低糖質で食物繊維が多くダイエットに適している理由、栄養を効果的に摂取できる食べ方まで、大根の健康効果を幅広く紹介しています。
この記事を読めば、大根の栄養価を最大限に活かして健康的な食生活を送れるようになります。
大根の栄養以外の根の部分を食べる野菜に関する情報もチェックされている方は「根の部分を食べる野菜の家庭菜園のまとめ」もあわせてご覧ください。
大根の栄養素は消化に良い、生サラダで食べると栄養価が高い
この記事では、大根の栄養素と栄養価について詳しく解説しています。大根の根は95%が水分で低カロリーですが、酵素やアリルイソチオシアネート、ビタミンCが豊富で消化促進や整腸作用があります。葉は根よりビタミンやミネラルが豊富でβカロテン、ビタミンK、葉酸、カルシウムなどが多く含まれます。辛味成分のアリルイソチオシアネートには消化促進、がん予防、抗菌作用があり、大根おろしにすると増加します。酵素とビタミンCは熱に弱いため、栄養を多く摂るには生食がおすすめで、サラダ、大根おろし、漬物が効果的です。切り干し大根にすると栄養価が高まり、食物繊維やカルシウムが豊富になります。ただし人参との食べ合わせはビタミンCが破壊されるため注意が必要です。

大根の葉は栄養豊富|種類と効能、効果的な食べ方を紹介
この記事では、大根の葉の栄養素と効能、効果的な食べ方について解説しています。大根の葉は根よりも栄養価が高く、βカロテン、ビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウム、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれる緑黄色野菜です。ほうれん草と比べてビタミンCが1.5倍、鉄分が1.5倍、カルシウムが5.3倍も含まれています。効能として免疫力向上、美肌効果、視力低下防止、骨を丈夫にする、貧血予防などがあります。栄養を効率的に摂取するには、ビタミンCは熱に弱いため生食がよく、サラダや漬物がおすすめです。βカロテンやビタミンKは脂質と一緒に摂ると吸収率が高まるため、油炒めやドレッシングをかけたサラダが効果的です。保存は塩茹でして冷蔵2~3日、冷凍1カ月可能です。

大根にあるビタミンCの量、効果を紹介|おすすめの食べ方も
この記事では、大根に含まれるビタミンCの量と効果、おすすめの食べ方について解説しています。大根のビタミンC含有量は葉が100gあたり53mgで、根の12mgより多く、ほうれん草の約1.5倍含まれています。根では中心部より皮の方に多く含まれます。ビタミンCには免疫力向上や美肌効果があり、体を健康にします。熱に弱く酸化しやすいため、生食がおすすめで、サラダや大根おろしが効果的です。水溶性で水に溶けやすいため洗いすぎに注意し、汁物にする場合は汁も飲むことで多く摂取できます。大根にはビタミンC以外にもβカロテン、ビタミンK、葉酸、ビタミンB2などが含まれ、特に葉に豊富で、ビタミンB2は脂質代謝に関わりダイエット効果があります。

大根は低糖質で食物繊維が多い|ダイエット向きの健康野菜
この記事では、大根の糖質と食物繊維について詳しく解説しています。大根は糖質が根で2.7g、葉で1.3gと低く、カロリーも根18kcal、葉25kcalと低カロリーで、にんじんやごぼうなど他の根菜類と比べても糖質オフのダイエット向き野菜です。糖質制限中には肉や魚などのタンパク質と一緒に食べることで糖質を抑えられます。食物繊維は根1.4g、葉4g、切り干し大根20.7gと豊富で、特に葉と皮に多く含まれます。食物繊維には便秘予防、血糖値上昇抑制、コレステロール排出、満腹感による食べ過ぎ防止などの効果があり、ダイエットや生活習慣病予防に役立ちます。効率的な摂り方として、皮はきんぴらや大根おろし、切り干し大根にすると食べやすく、栄養価も高まります。

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