大根を捨てずに保存するには?|日持ちする方法を紹介|農家が解説

大根の保存

大根の保存について、紹介します。

家庭菜園やスーパーで買った大根は保存方法を知っていれば、うまく使い切ることができます。

大根は、冷蔵、冷凍で保存できます。

また、常温でも冷暗所なら大丈夫です。

育てた大根を畑でそのまま保存することもできます。

土寄せ、穴に埋めるなどの方法で、土の中で保存ができます。

煮物、漬物や、切り干し大根にすることで、保存食になります。

大根の葉も保存できます。

塩茹でにしたり、干したり、漬物や佃煮にすることで日持ちします。

農家の「てんぞ」が解説します。

目次

大根の保存方法と保存期間

大根の保存方法、保存期間について紹介します。

大根の保存方法には、以下のやり方があります。

・冷凍

・冷蔵

・常温(冷暗所)

冷凍

大根はカット、おろしにして冷凍保存できます。

カットする場合は、短冊切り、輪切り、イチョウ切りなどにするといいです。

カット、おろしにした大根を保存袋に入れて空気を抜いて冷凍保存します。

保存期間は、1カ月です。

冷凍の大根は、味が染みやすく、煮物、汁物にするとおいしいです。

料理に使用するには、自然解凍か、煮物や汁物に凍ったまま入れてください。

冷蔵

大根は、冷蔵庫の野菜室、冷蔵室で冷蔵保存できます。

保存方法は、大根を丸ごと(あるいは、2~3等分にして)新聞紙でくるんで冷蔵庫に保存してください。

この時、根の首元から葉を切り落としましょう。

切り口にはラップをします。

冷蔵庫には、大根を立てて保存するのがいいです。

保存期間は、1~2週間です。

大根は、土が付いたままでもいいです。

土は、温度、湿度を管理してくれます。

常温(冷暗所)

大根は、常温保存も可能です。

常温での保存方法には、以下のやり方があります。

・発泡スチロール

・黒ビニール

発泡スチロール

大根を、発泡スチロールで保存する方法を紹介します。

まず、根の首元から葉を切ってください。

そして、大根を新聞紙にくるみます。

発泡スチロールに入れて保存してください。

湿気ないように、蓋を少しずらしたり、蓋に穴を作るなどして通気性をよくするといいです。

発泡スチロールは、冷暗所で保存しましょう。

保存期間は、1カ月。冬なら、2~3カ月持ちます。

黒ビニール

黒ビニールで大根を保存する方法は、簡単です。

根の首元から葉を切ります。

黒ビニールに入れて、ビニールの口を縛ります。

冷暗所で保存してください。

これだけで、大丈夫です。

冬の間は、保存できます。

大根の保存方法|畑

大根は、畑の土の中に埋めて保存できます。

この保存方法は冬の間の保存方法です。

春大根はできません。

畑での保存方法は、二つあります。

・土寄せ

・穴に埋める

土寄せ

植えてある大根の首が埋まるまで土寄せすることで、畑で保存できます。

この保存方法は、霜がおりづらい、温かい地域で可能です。

霜や寒さから守るために、土の上にわらを被せてもいいです。

春先まで保存できます。

とう立ちしないように、春になったら収穫してください。

穴に埋める

大根を土の中に埋めると、凍らずに、水も抜けないので、長い間保存できます。

葉を切った大根を、完全に大根が埋まるくらいの深さの穴に入れます。

寒冷地では、寒さを防ぐために、より深めに50~70cmの深さの穴を作るといいです。

土に埋めることで、春先まで保存できます。

春大根

春大根は畑で保存できません。

育ったり、腐ってしまうからです。

春大根の保存は、収穫して、冷蔵、冷凍保存するのがいいです。

大根の保存食

大根を保存食にする方法について、紹介します。

大根の保存食には、次の種類があります。

・煮物

・漬物

・切り干し大根

他にも、離乳食の保存食も作れます。

煮物

大根の煮物は、豚バラ大根が簡単でおすすめです。

大根と豚バラ肉を用意すれば、あとは調味料だけで簡単に作れます。

保存期間は、冷蔵で5日、冷凍で2~3週間です。

漬物

大根の漬物は、長期保存が可能です。

大根の甘酢漬け、味噌漬けについて紹介します。

甘酢漬け

大根を甘酢(砂糖と酢を混ぜたもの)に漬けた料理です。

3カ月くらい保存できます。

味噌漬け

大根を味噌、醤油に漬けた料理です。

冷蔵で1週間持ちます。

切り干し大根

切り干し大根にすることで、長期保存ができます。

作り方は、大根の千切りを4~5日程度天日干しします。

軒下などの雨を防げる通気性のよい所で干してください。

切り干し大根は、保存袋に入れて冷暗所、冷蔵で保存します。

保存期間は、6カ月です。

離乳食

大根で保存可能な離乳食が作れます。

作り方は簡単です。

大根をペースト、または、細かく刻んで冷凍保存します。

大根の葉の保存

大根の葉を保存する方法について、紹介します。

大根の葉の保存方法には、以下のものがあります。

・塩茹で

・干す

・漬物

・佃煮

塩茹で

大根を塩茹でして保存袋で保存します。

冷蔵で2~3日、冷凍で1カ月保存できます。

干す

大根の葉をほどよい大きさに切り、2~3日干します。

干す場所は、日の当たる、通気性のよい所にしましょう。

袋に入れて冷蔵すれば、1カ月保存できます。

漬物

大根の葉を塩漬けにして保存できます。

葉を細かく切って、塩漬けにします。

冷蔵、冷凍保存できます。

冷凍なら、長期保存可能です。

佃煮

大根の葉を調味料(醤油、酒、みりん)で煮ることで、佃煮になります。

かつおぶし、白ごまをお好みで加えてもいいです。

大根の保存|まとめ

大根の保存について、紹介しました。

大根は、冷蔵、冷凍で保存できます。

冷蔵なら丸ごと、冷凍ならカット、おろしにして保存します。

常温でも、発泡スチロール、黒ビニールに入れて保存する方法があります。

収獲しないで、畑でそのまま保存することもできます。

やり方には、土寄せや、穴に埋めるなどがあります。

冬の間、保存できます。

大根は保存食にもなります。

煮物や漬物、切り干し大根にすることで保存がきいて、すぐに食べられます。

大根の葉も塩茹で、あるいは、干すことで保存できます。

漬物、佃煮にすることで保存食にもなります。

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