家庭菜園初心者の方でもわかるように、大根の収穫時期について紹介します。
本記事では、大根の収穫時期やタイミング・日数、見極める目安など、収穫の時期に特化してお教えします。
現役農家の「てんぞ」が解説します。
大根の収穫時期
大根の収穫までの日数やタイミング、目安を紹介します。
また、20日大根の収穫方法や霜、花が咲いた場合についても解説しています。
大根の収穫までの日数・収穫期
大根の収穫時期は、栽培方法や種類によって異なります。大根は一般的に早生種と晩生種に分けられ、それぞれの収穫時期が異なります。以下では、大根の収穫までの日数と収穫期について詳しく解説します。また、青首大根の春植え・秋植えについても触れ、20日大根や三浦大根の例も交えながら説明します。
1)一般的な大根(早生種)の収穫時期
- 大根の播種から収穫までの日数は約30日から50日程度です。
- 春に種まきする場合、3月から4月に種まきを行い、5月から6月に収穫ができます。
- 秋に種まきする場合、8月から9月に種まきを行い、10月から11月に収穫ができます。
2)青首大根の春植え・秋植え
- 青首大根は春植えと秋植えの2回収穫ができる特徴があります。
- 春植えの場合、3月から4月に種まきを行い、5月から6月に初収穫ができます。
- 秋植えの場合、8月から9月に種まきを行い、10月から11月に収穫ができます。
3)20日大根と三浦大根の例
- 20日大根はその名の通り、収穫まで約20日で収穫できる早生種です。春に種まきすると、4月から5月に収穫が可能です。
- 三浦大根も早生種で、春に種まきすると、5月から6月に収穫できます。
大根の収穫時期は、気温や栽培環境によっても変化しますので、地域によって異なることがあります。また、収穫の際には大根の根元を持って引き上げるか、必要に応じて切り取ることが一般的です。大根の収穫時期に合わせて、美味しく食べるために工夫することも楽しみの一つです。
大根の収穫のタイミング・見極める目安
大根の収穫のタイミングを見極めるのは重要です。以下に、大根の収穫の目安を詳しく説明します。
大根の収穫の目安は主に以下のポイントに注目します。
- 大きさ: 大根は成長に伴って太く長くなります。収穫時には、一般的な大根の太さは約3~5センチメートル程度が目安です。大きすぎず、小さすぎずの大きさが美味しい大根の特徴です。
- 外見: 大根の皮は滑らかでつやがあり、傷やしわが少ないものが収穫の目安です。表面に傷がある場合やしわが目立つ場合は、収穫の時期を逃してしまった可能性があります。
- 色: 大根の色は白くて鮮やかで、淡いピンク色や黄色がかった部分があることもありますが、全体的に鮮やかな白色であることが収穫の目安です。色がくすんできたり、茶色く変色している場合は収穫のサインです。
- 葉っぱ: 大根の葉っぱも収穫の目安になります。葉っぱは元気で鮮やかな緑色であることが好ましいです。葉っぱがしおれて黄色くなっている場合、大根が成熟して収穫時期を迎えています。
- 触感: 大根を軽く触ってみてください。収穫時期に達している大根は、触ったときにしっかりとした弾力があり、中身が水分を含んでいる感じがします。柔らかすぎず、硬すぎない触感が収穫の目安です。
これらのポイントを注意深く観察しながら、大根が収穫のタイミングに達しているかどうかを判断しましょう。大根は新鮮な状態で収穫して食べると美味しいので、適切なタイミングで収穫することが大切です。
大根の収穫時期は何月
大根の収穫時期は、種まき時期や栽培地域によって異なります。以下に、一般的な大根の収穫時期を教えますが、地域や気候条件によって多少の変動があることを考慮してください。
1)春に種まきする場合
- 春に大根を種まきすると、一般的には収穫が5月から6月にかけて行われます。具体的な収穫時期は地域により異なり、気温や日照時間に影響を受けます。
2)秋に種まきする場合
- 秋に大根を種まきする場合、一般的には8月から9月に種まきを行い、収穫は10月から11月にかけて行われます。秋冷え込みが甘味を引き立て、美味しい大根が収穫できます。
3)早生種や特別な品種
- 早生種の大根や特別な品種(例:20日大根や三浦大根)は、種まきから収穫までの期間が短いため、春に種まきしても4月から5月に収穫することができることがあります。
大根の収穫時期は、栽培目的や気温、地域などに合わせて調整されることがあります。一般的なガイドラインに従って、大根を栽培している場合は、種まき時期から約1ヶ月半から2ヶ月後に収穫が行われることが一般的です。しかし、具体的な収穫時期は栽培者の好みや条件によって異なることがあります。
春大根の収穫時期
春大根の収穫時期は、春に種まきされた大根の成長に従って異なります。以下に、春大根の一般的な収穫時期について詳しく説明します。
春大根は通常、春季に種まきされ、涼しい気温と適度な日照条件が整うことで良い成長を遂げます。春大根の収穫時期は次のようになります。
- 種まき時期: 春大根は通常、3月から4月の春季に種をまきます。この時期は春の気温が穏やかになり、大根の成長に適しています。
- 収穫時期:
- 春に種まきした大根は、一般的には種まきから約1.5ヶ月から2ヶ月後に収穫されます。具体的な収穫時期は気温や栽培地域に依存しますが、5月から6月に収穫が行われることが一般的です。
- 大根の収穫時期は、大根の大きさや外観、触感などを観察しながら判断されます。大根が適切な大きさに成長し、皮がつやつやとして、触ったときに適度な硬さと弾力がある場合、収穫の時期と考えることができます。
春大根は、春の新鮮な季節野菜として楽しまれ、サラダや漬物などに利用されます。収穫のタイミングを見極め、美味しい春大根を召し上がることができるでしょう。
20日大根の収穫時期・目安
20日大根は、その名前の通り、収穫まで約20日という短い期間で収穫できる特別な品種の大根です。以下に、20日大根の収穫時期と収穫の目安について詳しく説明します。
- 種まき時期: 20日大根を育てるためには、早春から春にかけて種まきを行います。通常、3月から4月に種をまくことが一般的です。春の気温と日照条件が適している時期です。
- 収穫時期:
- 20日大根の特徴は、収穫までの期間が短いことです。通常、種まきから約20日後に収穫が可能です。この品種は成長が早く、繁殖する速さが特徴です。
- 収穫の目安は大根の大きさです。20日大根は収穫時に約2~3センチメートルの太さに成長します。大根の外観も滑らかでつややかであり、傷やしわが少ないことが収穫のサインです。
- 大根を引き上げる際は、根元を持ってゆっくりと引き上げましょう。力を入れすぎないように注意してください。地面から大根を引き上げると、美味しい状態で収穫できます。
20日大根は、早く収穫できるため、早春から春にかけて新鮮な大根を楽しむのに適しています。庭や畑で育てる場合、収穫のタイミングを逃さずに楽しんでください。また、20日大根はサラダやおろし大根、鍋など、さまざまな料理に利用できます。
おでん大根の収穫時期
おでん大根は、特別な品種ではなく、通常の大根をおでんの具材として使用するための大根です。したがって、おでん大根の収穫時期は通常の大根と同様に考えることができます。以下に、おでん大根の収穫時期について詳しく説明します。
- 種まき時期: 通常の大根と同様に、おでん大根も春と秋に種まきされます。春に種まきする場合は3月から4月、秋に種まきする場合は8月から9月が一般的です。
- 収穫時期:
- 春に種まきしたおでん大根は、種まきから約2ヶ月後に収穫ができます。収穫時期は通常5月から6月にかけてです。
- 秋に種まきしたおでん大根は、種まきから約2ヶ月後に収穫ができます。収穫時期は通常10月から11月にかけてです。
おでん大根は、おでんの具材として使用されるため、一般的には大きさや形状に特に厳密な基準はありません。収穫のタイミングは、好みや使用するおでんの具材としての大きさに合わせて調整することができます。大根が適度な大きさに成長し、食べごろになったら収穫し、おでんに利用しましょう。
たくあん大根の収穫時期
たくあん大根は、日本の伝統的な漬物である「たくあん」の材料として使用される大根です。たくあん大根の収穫時期は、漬物の風味や食感を考慮して選ばれることが一般的です。以下に、たくあん大根の収穫時期について詳しく説明します。
- 種まき時期: たくあん大根を作るためには、通常、秋に種まきを行います。具体的な種まき時期は8月から9月が一般的です。この時期に種をまくことで、秋から冬にかけて大根が育ちます。
- 収穫時期:
- たくあん大根は、通常、収穫までに数か月かかります。秋に種まきした場合、収穫の目安は通常12月から翌年の1月にかけてです。
- 収穫時期は、大根の大きさや冷え込み具合、漬けるたくあんの種類や漬ける期間によって異なります。漬物の風味や食感を考えて、収穫のタイミングを調整します。
たくあん大根の収穫時期は、大根が適切な大きさに成長し、漬物に適した状態になった時点で収穫することが重要です。たくあん大根は、冷蔵庫で保存すれば長期間楽しむことができるため、収穫時期を逃さないように注意し、おいしいたくあんを作りましょう。また、たくあん大根は日本の冬の風物詩として楽しまれ、お正月などの特別な機会に食べられることが多いです。
大根の収穫時期は北海道では
北海道の気候条件が本州や他の地域と異なるため、大根の収穫時期も変わることがあります。北海道では、寒冷地での大根の栽培が行われています。以下に、北海道での大根の収穫時期について詳しく説明します。
1)春に種まきした大根
- 北海道では、春の気温が他の地域よりも遅く上昇するため、春に種まきした大根は通常5月から6月に収穫されます。春大根として楽しまれることがあります。
2)秋に種まきした大根
- 北海道の秋は早く訪れ、気温が急速に下がるため、秋に種まきした大根は通常9月から10月に収穫されます。秋大根として利用され、寒冷な北海道の冬に備えて保存されることが多いです。
北海道の冷涼な気候条件は、大根の収穫時期に影響を与えます。春に種まきされた大根は比較的早い時期に収穫され、新鮮な春大根として楽しまれます。一方、秋に種まきされた大根は、冬の寒さに耐えるために収穫が遅れ、秋大根や保存用の大根として利用されることが一般的です。
北海道の気温や地域によっても収穫時期にはばらつきがあるため、地域ごとの気象条件に応じて適切な収穫時期を決めることが重要です。
家庭菜園の大根栽培の収穫時期はいつ
家庭菜園での大根の収穫時期は、主に種まき時期や栽培条件に依存します。以下に、一般的な家庭菜園での大根栽培の収穫時期について詳しく説明します。基本的には、家庭菜園でも農家の栽培と同じと考えて下さい。
1)春に種まきした場合
- 春に大根を種まきする場合、通常は3月から4月に種をまきます。この時期は春の気温が穏やかになり、大根の成長に適しています。
- 春に種まきした大根は、一般的には種まきから約1.5ヶ月から2ヶ月後に収穫が可能です。具体的な収穫時期は地域や気候条件により異なりますが、5月から6月にかけて収穫されることが一般的です。
2)秋に種まきした場合
- 秋に大根を種まきする場合、通常は8月から9月に種をまきます。秋の気温と日照条件が大根の成長に適しています。
- 秋に種まきした大根は、一般的には種まきから約2ヶ月後に収穫が可能です。収穫時期は10月から11月にかけてが一般的です。
収穫時期の目安は、大根の大きさ、外観、触感などです。大根が適切な大きさに成長し、外皮がつややかで傷やしわが少ない場合、収穫の時期と考えることができます。
家庭菜園での大根栽培では、収穫のタイミングを逃さずに行うことが美味しい大根を育てる鍵となります。栽培状況や気象条件により収穫時期が変わることがあるため、自分の菜園の状況に合わせて調整しましょう。
大根の収穫時期は春3月4月?夏?
大根の収穫時期は、種まき時期と気温によって変化します。以下に、大根の収穫時期について春と夏の時期に分けて詳しく説明します。
春に種まきした大根の収穫時期
- 春に大根を種まきした場合、一般的には種まきから約1.5ヶ月から2ヶ月後に収穫が行われます。具体的な収穫時期は地域や気温に依存しますが、以下に一般的な時期を示します。
- 春の種まきの場合、収穫時期は4月から5月にかけてが一般的です。春の大根は比較的小ぶりで、繊細な味わいが特徴です。サラダや漬物などに利用されます。
夏に種まきした大根の収穫時期
- 夏に大根を種まきした場合、収穫時期は春に比べて遅くなります。これは夏の高温による影響があるためです。
- 夏の種まきの場合、収穫時期は6月から7月にかけてが一般的です。夏に育った大根は春に比べて大きくなり、爽やかな味わいが楽しめます。ただし、高温の夏に育てる場合、大根が苦くなることがあるため、注意が必要です。
大根の収穫時期は、気温や栽培地域によっても変動するため、地域や気候条件に合わせて栽培スケジュールを調整することが大切です。また、大根は収穫時期を逃すと大きくなりすぎて食べごろを過ぎることがあるため、注意深く観察して収穫することが美味しさの保証となります。
大根の収穫|霜がおりると品質が下がる
大根は、霜が降りると傷みやすくなります。
また、何回も霜に当たると、味と食感が悪くなります。
寒冷地などの霜の降りやすい地域では、特に注意してください。
霜が降りたときは、霜が溶けた午後の暖かい時間帯に収穫するとよいです。
霜対策には、わら、もみ殻、マルチやトンネルが効果的です。
大根の収穫|まとめ
大根の収穫について、紹介しました。
大根の収穫時期は、品種などによりますが、約50~90日です。
収穫の目安は、外葉が垂れて、首が上に浮き上がってきたタイミングです。
収穫期を逃すと、す入りするので、気をつけてください。
大根の収穫方法は、首を両手で持って、まっすぐ上に引き上げます。
根が折れないように、注意しましょう。
収穫後は、土の中に入れる、新聞紙で包むなどの方法で、保存できます。
家庭菜園の有機栽培についてもっと知りたい、という方にはオンラインスクールもおすすめです。
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