家庭菜園初心者の方でもわかるように、大根の間引きについて紹介します。
当記事を読めば、大根の間引き方や時期、理由、さらに、間引き菜の栄養、料理についてわかります。
現役農家の「てんぞ」が解説します。
大根の間引きをする理由
大根を育てるには、間引きが必要です。
間引きとは、複数生えている株から一本を選んで、他を抜くことです。
間引きをすることで、大根の生育に適切な間隔(株間)になり、立派な大きな大根を育てることができます。
間引きをする理由は、間引きをしないで大根を混みあった状態で育てると、変形したり、大きくならないなどの生育不良の原因を作らないためです。
間引きをしないと、大根の根同士がぶつかったり、葉が重なったりして、生育に悪いです。
大根の間引きの時期
大根の間引きの時期は、本葉5~6枚のときです。
本葉5~6枚の時期に、1本に間引きます。
大根の間引きは、この時期に1回やれば大丈夫です。
大根の間引き方・方法
1本に残すために、その他の株を引き抜きます。
種まきが点まきの場合は、一か所に一つ残して、他を全部抜いてください。
すじまきで種まきしたなら、株間を30cm間隔にして、間引いてください。
間引き方は、手で引き抜くのが簡単です。
ただ、混みあっている株を手で抜くと、葉や茎を傷める恐れがあります。
混みあっている株を抜くには、ピンセットなどを使う方法があります。
株を抜くときに、根を傷める場合があるので、根を抜かないでハサミで根元を切る方法もあります。
ハサミで切る方法が、最も株を傷めないです。
プランター、袋栽培でも、間引きの方法は同じです。
間引く株の特徴
間引く株の特徴は、以下のものです。
・生育の悪い、良すぎる株
・葉が左右対称でなく、葉の外周がきれいな円形になっていない株
・病害虫被害にあっている株
・葉につやがない、葉色が濃い株
・根が浮き上がっている株
これらの特徴の株は、生育不良になったり、根が奇形になる可能性があるので間引きましょう。
残す株は、葉色が淡い緑で、葉がきれいに出揃っているものがいいです。
子葉の向きが畝と平行の株を残す
間引きのときは、子葉の開く向きが畝の向きと平行の株を残すといいです。
理由は、子葉が開いている向きに、大根の側根(根から出る細い根)は出ます。
大根は、側根から水や養分を吸収します。
もし、畝の向きと直角に子葉が出ている株を残すと、側根は畝の肩に伸びて、畝の肩にぶつかった時点で伸びなくなります。
畝の向きと平行に側根が伸びるようにすれば、伸びなくなる心配はありません。
20日大根の間引き方
20日大根は、種をすじまきする場合が多いです。
種をすじまきした場合は、株間の間隔をあけながら、間引きをする方法になります。
20日大根の株間を5cm間隔にして、間引きましょう。
すじまきだと株が混み合うので、間引きの時期は、本葉2~3枚頃の少し小さいときにおこなうといいです。
20日大根の間引き菜は、食べられます。
大根の間引き菜のレシピ、食べ方、栄養など
大根の間引き菜は、食べることができます。
間引き菜だと、主に、大根の葉を食べることになります。
大根はアブラナ科の野菜で、キャベツや白菜の仲間なので、葉にも栄養があり、おいしく食べられます。
大根の葉には栄養があり、カルシウムやミネラル、鉄、ビタミンなどが含まれています。
食物繊維も豊富です。
また、間引きの時期の本葉5~6枚頃になると、小さい根もできていて、ミニ大根として根も食べることができます。
注意点として、オルトランなどの農薬を使った場合、間引き菜を食べられなくなることがあります。
農薬を使うときには、その点を注意してください。
大根の間引き菜のレシピ・食べ方
間引き菜は、葉を料理する食べ方になります。
間引き菜のレシピには、炒め物、塩漬けなどの漬物などがあります。
また、茹でる食べ方もできます。
大根の間引き|まとめ
大根の間引きについて、紹介しました。
大根の間引きは、本葉5~6枚頃におこないます。
間引きは、この1回でいいです。
間引き方は、手で抜くのでいいです。
ただ、手で抜くと、葉や根を傷つける場合があるので、ピンセットで抜くか、ハサミで根元を切る方法が安心です。
大根の間引き菜は栄養があり、炒め物や漬物で食べるとおいしいです。
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