大根の収穫時期は?目安は?現役農家が解説

大根 収穫

家庭菜園初心者の方でもわかるように、大根の収穫について紹介します。

大根の収穫時期やタイミング・日数、見極める目安から、収穫方法・仕方、収穫後の保存のやり方までお教えします。

また、霜が降りたとき、花が咲いた場合どうするかなども載せています。

現役農家の「てんぞ」が解説します。

目次

大根の収穫時期

大根 収穫 (1)

大根の収穫までの日数やタイミング、目安を紹介します。

また、20日大根の収穫方法や霜、花が咲いた場合についても解説しています。

大根の収穫までの日数・収穫期

大根の収穫までの日数は、品種によって少し違います。

一般的な青首大根だと、春植えで50~60日で収穫期になります。

秋植えは、60~90日が収穫までの日数です。

収穫までの日数が短い品種には、20日大根があります。

20日大根は、約30日で収穫できます。

三浦大根は収穫期まで90~100日と、栽培日数が長いです。

収穫までの日数は品種、地域、季節による影響を受けるので、上記の日数は目安になります。

大根の収穫のタイミング・見極める目安

大根の収穫時期の目安は、直径が6~8cmくらいになったころです。

収穫時期のタイミングになると、立っていた大根の外葉が垂れてきて、横に広がります。

また、収穫時期には大根の首が地面に飛び出てくるので、それも収穫のタイミングを見極める目安になります。

大根は収穫時期を逃すと、す入りします。

す入りとは、大根の根の内部に空洞ができることで、大根の品質が落ちます。

20日大根の収穫時期

20日大根の収穫までの日数は、約30日です。

季節によって、20日大根の収穫までの日数は異なります。

気温の高い時期は収穫期が早く、気温の低い時期は遅くなります。

20日大根の収穫の目安は、根の直径が3cmくらいの大きさです。

20日大根は根の部分が土から出ているので、大きさが確認しやすいです。

収獲時期を逃すと、20日大根の根の内部に空洞ができて、品質が落ちることがあるので、気をつけてください。

大根の収穫|霜がおりると品質が下がる

大根は、霜が降りると傷みやすくなります。

また、何回も霜に当たると、味と食感が悪くなります。

寒冷地などの霜の降りやすい地域では、特に注意してください。

霜が降りたときは、霜が溶けた午後の暖かい時間帯に収穫するとよいです。

霜対策には、わら、もみ殻、マルチやトンネルが効果的です。

大根の収穫|花も食べられる

温かくなると、大根は花が咲きます。

大根を収穫しないで、畑に植えたままにしておくと、そのうち開花します。

秋植えの場合は、冬の間は咲かずに、春になって温かくなると花を咲かせます。

大根の花は食べられます。

大根はアブラナ科の野菜です。

アブラナ科の野菜に咲く花は、菜の花になります。

菜の花は少し苦みがありますが、おいしいです。

ただ、とう立ちして花が咲くと、大根の根は固くなり、おいしくなくなります。

大根の収穫の方法・仕方

大根 収穫 (2)

大根の収穫の方法について、紹介します。

細長い青首大根や、丸い形の20日大根、聖護院大根の収穫の仕方を解説します。

青首大根の収穫方法

大根の収穫の方法は、首を両手で持って、まっすぐ上に引き抜いてください。

収獲時期になると、大根の首が上に浮き上がっているので、首を持ちやすいです。

収穫の仕方で気をつけたいのは、曲げて斜めに抜くと、根が折れてしまうことです。

また、葉を持って引き抜こうとすると、葉がちぎれることがあります。

収穫した葉も食べられるので、なるべく葉もきれいな状態で収穫するのがいいです。

霜が降りる時期に収穫する場合は、朝は霜がついているので、昼過ぎになってから収穫する方法がいいです。

大根に霜がおりていると、収穫の際に葉や根が傷みやすいです。

雨で土が濡れている時よりも、晴れが続いて土が乾燥している時のほうが、土が軽くて収穫しやすいです。

大根の根はどれくらい下まで伸びているかわかりづらいので、スコップで掘って収穫しようとすると、根を切ったり傷つけたりする恐れがあるのでやらないほうがいいです。

20日大根、聖護院大根の収穫方法

丸い形の20日大根、聖護院大根の収穫方法を紹介します。

20日大根の収穫方法

20日大根の収穫の仕方は、根っこを持って引き抜いてください。

20日大根は小さいので、片手で収穫できます。

20日大根は根が短く軽いので、葉を持って引き抜くこともできますが、葉が傷つく恐れがあるので、根っこを持って引き抜いたほうがいいです。

聖護院大根の収穫方法

聖護院大根は根が丸くて大きいので、首を持って引き抜く方法だと収穫しづらいです。

聖護院大根の収穫の仕方は、丸い根の両端を手で持って、持ち上げるようにするのがいいです。

大根の収穫後の保存方法

大根 収穫 (3)

大根の収穫後の保存方法を紹介します。

大根の保存方法には、以下のものがあります。

・土の中に入れて保存

・首まで土で埋めて、畑で保存

・新聞紙で包む

・干す

大根の保存方法

土の中に入れて保存

この保存方法は、秋まきの大根で出来ます。

大根は埋まるくらいの深さの穴を掘り、穴の中に収穫した大根を埋めます。

収穫した大根の葉は切り落としてください。

大根を縦か斜めに穴の中に入れます。

穴に入れたら、土をかぶせて埋めてください。

寒い地域の場合は、穴を深めに掘るか、上にわら、もみ殻をかぶせるといいです。

穴に埋める保存方法だと、収穫後の冬から春にかけて、長期間保存できます。

首まで土で埋めて、畑で保存

霜があまりおりない地域なら、冬の間は畑で保存できます。

保存の仕方は、地上に出ている大根の首の部分まで、土をかぶせて埋めます。

首まで土に埋めるだけでいいです。

霜が降りる地域では、わらをかぶせて霜対策をするといいです。

春になると、大根はとう立ちするので、それまでには収穫するようにしてください。

新聞紙で包む

新聞紙に包んで冷暗所に置くことで、1か月くらい保存できます。

新聞紙に包むことで、大根の水分を保つことができます。

暑い時期は、冷蔵庫に保存するようにしてください。

大根は、縦にして置いたほうが、ストレスなく保存できます。

土をつけたままのほうが、畑での自然な状態に近く、保存しやすいです。

干す

干すことで、収穫後にある程度時間が経ってから、大根を食べることができます。

やり方は、大根の葉をひもで縛って、軒下の物干しざおなど風通しのいい場所に干してください。

干す際に、葉はひもで縛れる程度に短く切りましょう。

1か月くらい干して、その後に、漬物などにすると、長期間保存できます。

大根の収穫|まとめ

大根の収穫について、紹介しました。

大根の収穫時期は、品種などによりますが、約50~90日です。

収穫の目安は、外葉が垂れて、首が上に浮き上がってきたタイミングです。

収穫期を逃すと、す入りするので、気をつけてください。

大根の収穫方法は、首を両手で持って、まっすぐ上に引き上げます。

根が折れないように、注意しましょう。

収穫後は、土の中に入れる、新聞紙で包むなどの方法で、保存できます。

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