「大根に鶏糞を使っても大丈夫?」「肥料をやりすぎるとどうなる?」と迷っていませんか。
大根に完熟した鶏糞は使えます。ただし、鶏糞は肥料成分が比較的多いため、与えすぎたり、種や根の近くへ固めて入れたりすると、肥料焼けや生育不良につながることがあります。
大根は肥料を多く与えれば大きく育つわけではありません。元肥を控えめにし、生育の様子を見ながら必要な場合だけ追肥することが大切です。
この記事では、大根に鶏糞を使う方法、元肥と追肥の与え方、肥料のやりすぎで起こる症状と対処法を解説します。
大根に鶏糞は使える?
大根に鶏糞は使えます。鶏糞には窒素、リン酸、カリウムが含まれており、元肥や追肥として使える有機質肥料です。
ただし、鶏糞は製品によって成分量や効き方が異なります。十分に発酵した完熟鶏糞を選び、袋に書かれた使用量を守ってください。
未熟な鶏糞や塊が残った状態の鶏糞は、根を傷めたり、又根や生育不良につながったりすることがあります。
元肥として使う場合は、種をまく場所へ固めて入れず、土とよく混ぜます。追肥に使う場合も、株元へ直接置かず、株から離れた場所へ少量ずつ与えましょう。
大根に鶏糞を使うときの注意点
・完熟した鶏糞を使う
・袋に書かれた使用量を守る
・化成肥料や油かすと重ねて与えすぎない
・種や根の近くへ固めて入れない
・土とよく混ぜ、塊を残さない
・生育後半は追肥を控えめにする
特に注意したいのが、化成肥料や油かすとの併用です。鶏糞を元肥に使ったうえで、ほかの肥料も通常量与えると、肥料過多になる可能性があります。
鶏糞に含まれる肥料成分も元肥の一部として考え、併用する肥料の量を減らしましょう。
大根に合う肥料の特徴

大根には、窒素、リン酸、カリウムを含む肥料を使います。家庭菜園では、野菜用の配合肥料や大根用肥料を使うと、成分のバランスを取りやすくなります。
窒素が多すぎると葉ばかり茂り、根の肥大が遅れたり、病害虫の影響を受けやすくなったりします。肥料は多めに与えるのではなく、土の状態と製品の使用量に合わせて控えめに使いましょう。
有機肥料は、土の温度や水分量によって効き方が変わります。気温が低いからといって、自己判断で使用量を増やすのは避けましょう。
肥料の量は、製品に書かれた使用量を基本とし、土の状態や前作で与えた肥料も考えて調整しましょう。
大根栽培の肥料のやり方
大根へ肥料を与えるときは、堆肥や肥料の塊を土に残さないことが大切です。
伸びた根が肥料の塊に触れると、又根や変形、生育不良につながることがあります。
石やごみも根が変形する原因になるため、種まき前によく耕して取り除きましょう。
大根の元肥を全面施肥で与える方法
全面施肥では、畑全体に元肥をまき、土と均一に混ぜます。肥料や堆肥の塊が残ると根の変形につながるため、よく耕して細かくしてください。
元肥を施す時期は、使用する堆肥や肥料の表示に従います。未熟な堆肥は避け、十分に発酵した完熟堆肥を使いましょう。
大根の元肥を溝施肥で与える方法
溝施肥は、種をまく列から離れた場所に溝を掘り、肥料を施す方法です。肥料と根が直接触れにくいため、肥料焼けを防ぎやすくなります。
大根は根が深く伸びるため、種をまく場所の真下へ肥料を固めて入れるのは避けてください。根が肥料の塊に触れると、又根や変形につながることがあります。
溝の位置や深さは、畝幅や栽培方法に合わせて調整します。肥料を入れた後は土と軽く混ぜ、上から土を戻しましょう。
大根の追肥はいつ行う?
大根は元肥を基本とし、葉の色や生育を見ながら必要に応じて追肥します。元肥が十分に効いている場合は、無理に追肥する必要はありません。
追肥は、間引きや中耕、土寄せの時期に合わせて行うと作業しやすくなります。葉の色が薄い、周囲の株より生育が遅いなど、肥料不足が疑われる場合に少量を与えましょう。
肥料は株元へ直接まかず、株から少し離れた場所へ施し、表面の土と軽く混ぜます。肥料が葉や根へ直接触れないようにしてください。
根が太り始めてから窒素肥料を多く与えると、葉ばかり茂ることがあります。生育後半の追肥は控えめにしましょう。
大根へ肥料をやりすぎたときの症状
大根へ肥料を与えすぎると、次のような症状が現れることがあります。
・葉の色が濃くなり、葉ばかり大きくなる
・葉や茎が軟らかくなる
・根が太りにくくなる
・根が割れたり、形が悪くなったりする
・肥料焼けによって葉先が枯れる
・病気や害虫の被害を受けやすくなる
特に窒素が多いと、葉ばかり育ちやすくなります。葉が大きいのに根が太らない場合は、追加の肥料をいったん止めて様子を見ましょう。
大根へ肥料をやりすぎたときの対処法
肥料をやりすぎた場合は、まず追加の肥料を止めます。
土の表面に化成肥料の粒や鶏糞が残っている場合は、根を傷つけない範囲で取り除きましょう。
肥料分を流そうとして、一度に大量の水を与えるのは避けてください。土が過湿になると、根腐れや病気の原因になることがあります。
通常の水やりを続けながら、葉の色や根の太り方を観察します。すでに葉が濃く茂っている場合は、新たな肥料を与えずに育てましょう。
プランター栽培では、鉢底から水が流れる程度に水やりし、受け皿にたまった水を捨てます。ただし、何度も大量の水を与える必要はありません。
大根に肥料はいらない?
大根は比較的少ない肥料でも育ちますが、まったく肥料がいらないわけではありません。
前作の肥料が土に残っている畑や、堆肥を継続して入れている畑では、元肥や追肥を減らせる場合があります。
一方、肥料分の少ない土では、葉が小さい、葉の色が薄い、根が太らないなどの症状が現れることがあります。
毎回同じ量の肥料を与えるのではなく、土の状態や大根の生育を見ながら調整しましょう。
大根の肥料が不足したときの症状
肥料が不足すると、葉や根の生育が遅くなることがあります。
特に窒素が不足すると、葉の色が薄くなり、株全体の生育が弱くなります。周囲の株と比べて葉が小さい、根の太りが遅い場合も、肥料不足が考えられます。
ただし、日照不足、水不足、過湿、病害虫でも似た症状が現れます。肥料不足と決めつけて、すぐに多量の肥料を与えないようにしましょう。
肥料不足が疑われる場合は、生育前半に少量を追肥し、その後の変化を観察してください。
大根の肥料についてよくある質問
大根に鶏糞を使っても大丈夫ですか?
十分に発酵した完熟鶏糞であれば使えます。ただし、製品によって肥料成分が異なるため、袋に書かれた使用量を守ってください。
大根の追肥に鶏糞は使えますか?
鶏糞は追肥にも使えます。ただし、一度に多く与えず、株元から離れた場所へ少量を施しましょう。
鶏糞と化成肥料を一緒に使えますか?
併用できますが、それぞれを通常量ずつ与えると肥料過多になる可能性があります。鶏糞を使う場合は、化成肥料の量を減らしてください。
大根へ肥料をやりすぎるとどうなりますか?
葉ばかり茂る、根が太りにくくなる、葉先が枯れるなどの症状が現れることがあります。追加の肥料を止め、土の表面に残った肥料を取り除いて様子を見ましょう。
大根には必ず追肥が必要ですか?
元肥が十分に効いている場合は、必ずしも追肥する必要はありません。葉の色が薄い、生育が遅いなど、肥料不足が疑われる場合に少量を与えます。
大根の追肥はいつまで行いますか?
追肥は生育前半を中心に行います。根が太り始めた後に窒素肥料を多く与えると、葉ばかり茂ることがあるため、生育後半の追肥は控えめにしましょう。
まとめ
大根に鶏糞は使えますが、十分に発酵した完熟鶏糞を選び、袋に書かれた使用量を守ることが大切です。
元肥として使う場合は、種をまく場所へ固めて入れず、土とよく混ぜてください。追肥として使う場合も、株元へ直接置かず、少し離れた場所へ少量を施します。
肥料を与えすぎると、葉ばかり茂って根が太りにくくなったり、肥料焼けが起きたりすることがあります。
肥料をやりすぎた場合は、追加の肥料を止め、土の表面に残った肥料を取り除いて様子を見ましょう。
大根は元肥を基本とし、葉の色や生育を見ながら必要な場合だけ追肥することが、肥料のやりすぎを防ぐポイントです。
